研究課題/領域番号 |
21K08799
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
|
研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
鈴木 伸明 山口大学, 医学部, 特別医学研究員 (50526910)
|
研究分担者 |
恒富 亮一 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (10420514)
友近 忍 山口大学, 医学部附属病院, 助教 (30403679)
硲 彰一 山口大学, 医学部, 特別医学研究員 (50253159)
渡邊 裕策 山口大学, 医学部附属病院, 助教 (80799437)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 癌 / FOLFOXIRI療法 / 進行大腸癌 / ゲノム網羅的解析 / 副作用診断チップ / 大腸癌 / 個別化医療 / 遺伝子多型 |
研究開始時の研究の概要 |
現在、大腸癌に対するFOLFOXIRI 療法における遺伝子多型を用いた副作用予測因子の報告はない。本研究では、抗がん剤の副作用及び効果を事前に予測するために、臨床情報とリンクした臨床検体を次世代シーケンサーによってゲノム網羅的に解析し、バイオマーカーを同定、さらにはバイオマーカー測定キットを開発し、臨床に成果を還元する。高精度の診断アルゴリズムを構築するためには、単一マーカーの値だけでは不十分であり、複数のマーカーや患者情報を組み合わせる必要があり、統計的パターン認識による独自技術によってこれを行う。
|
研究成果の概要 |
現在、大腸癌に対するFOLFOXIRI 療法における遺伝子多型を用いた副作用予測因子の報告はない。本研究の目的は大腸癌におけるFOLFOXIRI療法の個別化医療実現のために、個々のがん患者における抗がん剤副作用及び効果予測を可能とするバイオマーカーと体外診断用医薬品を開発し、最も有用で副作用のない治療を提供することを目的とした。 本研究によって、R3HCC1における遺伝子多型(c.919G>A、rs2272761)は、大腸癌FOLFIRIにおける副作用好中球減少と相関を示し、大腸癌FOLFOXIRIおよび膵癌modified FOLFIRINOXにおいても好中球減少との相関が示された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
FOLFIRINOXを含むイリノテカン併用化学療法における副作用関連バイオマーカーとしてR3HCC1遺伝子における遺伝子多型が同定された。本バイオマーカーを事前に測定することは、より安全に化学療法を行う個別化医療へとつながることが期待される。
|