研究課題/領域番号 |
21K08864
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55030:心臓血管外科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
伊東 絵望子 大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教員 (80595629)
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研究分担者 |
河村 拓史 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (60839398)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 心不全 / 左室補助人工心臓 / unloading / ヒストンメチル化 / 左室unloading / ヒストン / H3K9メチル化 / 心筋細胞 / ヒストン修飾 / 心機能 / LVAD |
研究開始時の研究の概要 |
重症心不全に対する治療法である左室補助人工心臓装着は、左心室の容量・圧負荷の軽減(unloading)により、左室心筋構造および機能回復をもたらすことが分かってきている。しかし、その詳細なメカニズムについては十分に理解されていない。本研究では、心不全発症に重要な役割を果たすことが報告されているヒストンタンパクの化学修飾とそれによる転写調節が補助人工心臓治療後のunloadingにどのように寄与しているかの分子メカニズムを明らかにすることを目的としている。本研究の結果は、ヒストンタンパクの化学修飾をターゲットとした重症心不全に対する新たな治療戦略の開発に繋がる可能性があると考える。
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研究成果の概要 |
心不全に対する新規治療法開発のため、本研究では補助人工心臓でのunloadingによる心機能回復とH3K9メチル化の関連に着目し解析を行った。心筋細胞の低酸素下培養により、H3K9メチル化が低下する傾向が見られた。また、心臓における心筋組織に対する力学的作用を検討するため、培養心筋細胞に伸展刺激を行った結果、H3K9メチル化が亢進する傾向が見られた。さらに、H3K9メチル化酵素であるSUV39H1の遺伝子発現が亢進し、脱メチル化酵素であるJMJD1A、2A、2Dの遺伝子発現が低下していた。左室のunloadによりH3K9メチル化が亢進し、左室のリモデリングに寄与する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで多数の重症心不全患者に対して補助人工心臓を装着し術後の病状を観察していく中で、LVADを装着する事により左心室心筋構造および心機能改善が認められ、実際にこれまで複数症例でLVADからの永久離脱に成功している。しかし、LVAD装着によるunloadingによる心機能回復のメカニズムは多くが未だ不明のままである。 心不全心においてLVAD装着によるH3K9化学修飾とその転写制御のメカニズムが明らかとなれば、重症心不全のような重症化した心不全に対する新規治療法の開発に繋がる可能性があり、学術的・社会的意義は大きいと考えられる。
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