研究課題/領域番号 |
21K08870
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55030:心臓血管外科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
園田 拓道 九州大学, 大学病院, 講師 (50596830)
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研究分担者 |
米倉 隆介 九州大学, 大学病院, 医員 (20725725)
松田 健作 九州大学, 大学病院, 医員 (40792924)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | TAVI / 人工弁 / 血栓弁 / 4D Flow MRI / 血流解析 / 経カテーテル大動脈弁置換術 / 人工弁血栓症 / Valsalva洞内血流解析 / 抗凝固療法 |
研究開始時の研究の概要 |
大動脈弁狭窄症に対する経カテーテル大動脈弁置換術(TAVI)の術後は、一般的に抗血小板療法を行う。術後合併症に人工弁血栓症があり、拡大すると人工弁不全や血栓塞栓症を引き起こすため、抗凝固療法が行われる。しかしTAVI術後の抗血小板療法と抗凝固療法の併用は出血イベントを増加させることが報告されており、注意が必要である。 TAVI術後の人工弁血栓症には①人工弁表面の損傷②炎症による過凝固③Valsalva洞内での血流うっ滞が関与している。Valsalva洞内での血流うっ滞を術後の造影CT・MRIにより定量的に解析し、人工弁血栓症のハイリスク患者における抗凝固療法の導入について検討する。
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研究実績の概要 |
重症大動脈弁狭窄症に対する外科治療として, 経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVI)が普及している. TAVIでは生体弁が使用され, 現行ガイドラインでは術後 抗血小板療法が推奨されている. しかし, 抗血小板療法にも関わらず人工弁血栓症の合併がしばしば認められている. 当院におけるTAVI約300症例について診療 録を後ろ向きに検討したところ, 大動脈基部の血流鬱滞と血栓弁発症の関連が推察された. 本研究の目的は, 術後造影CT・MRIで経カテーテル大動脈弁置換術後のValsalva洞内の血流解析を行い, 術後血栓弁のリスクを評価することである. 当院MRIに4D Flow MRIのシークエンスを導入し, MRIによる解析を試みている. しかし大動脈基部では, 人工弁のアーチファクトによる信号低下を認めるため, 正確な血流解 析が困難であった. 現在, STJ・上行大動脈レベルでの血流解析に切り替え, 血栓弁合併症例と非合併症例で血流解析の比較検討を試みたが, COVID-19の影響もあり症例数を増やせていないのが現状である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
大動脈基部での血流解析を試みたが, 人工弁によるアーチファクトの影響で信号が低下するため正確な解析が困難であった. STJ・上行大動脈レベルでの血流解析に切り替え、血栓弁合併症例と非合併症例で血流解析の比較検討を試みたが, COVID-19の影響もあり症例数を増やせていない。
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今後の研究の推進方策 |
STJ・上行大動脈レベルでの4D Flow MRIを用いた血流解析の症例数を重ねて、TAVI後血栓弁発症例及び非発症例での血流動態の比較検討を行なっていく予定である。
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