• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

統合的ストレス応答が敗血症関連脳障害に果たす役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K08917
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55050:麻酔科学関連
研究機関北海道大学

研究代表者

森本 裕二  北海道大学, 医学研究院, 教授 (00250457)

研究分担者 内田 洋介  北海道大学, 大学病院, 准教授 (00507585)
干野 晃嗣  北海道大学, 大学病院, 講師 (40802434)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
キーワード統合的ストレス応答 / 敗血症関連脳障害 / 敗血症 / 認知機能低下
研究開始時の研究の概要

本研究の目的は、統合的ストレス応答が敗血症モデルマウスの認知機能低下にどのような役割を果たしているか、また治療ターゲットになり得るかを検討することである。以下の手順で研究を行う。
①敗血症モデルマウスを用いたISR発現状況の時間経過における検討
②敗血症後の認知機能低下とISR阻害剤投与効果の行動学的検討
③敗血症後の海馬シナプス応答とISR阻害剤投与効果の電気生理学的検討
④敗血症後の海馬神経炎症とISR阻害剤投与効果の検討

研究実績の概要

我々の目的は、敗血症モデルマウスを用いて敗血症性脳症(SAE)における統合的ストレス応答(ISR)の関与、ISRを制御する薬剤であるISRIBの効果について検討することである。
初年度は、本研究に適した動物モデルの作成を試みたが、盲腸結紮穿刺(CLP)モデルによる行動学実験での認知機能低下の検出は困難であった。2年度目は、敗血症罹患後の海馬におけるISR活性化をWestern blot法を用いてP-eIF2α、eIF2α、ATF4、CHOP等の検出を試みたが、明らかなISRによるタンパクの発現を認めなかった。CLPモデルでは、重症度のばらつきが大きくなる可能性を考え、3年度目はCLPモデルではなく、敗血症性ショックを引き起こす原因となるリポ多糖(LPS)投与モデルを用いて使用することとした。LPS投与モデルは、先行研究を参考にして生後8wのc57BL6/Jオスマウスに対して、LPS5mg/kgを腹腔内投与して作成した。LPS投与後6時間群、24時間群をそれぞれ作成し海馬、脳皮質、肝臓、肺を採取した。ISR活性化で発現量が増加すると報告されているタンパクである、P-eIF2α、ATF4、CHOP、また、P-eIF2αのコントロールとしてeIF2α、タンパク検出のコントロールとしてαtubulinの発現量をWestern blot法を用いて測定した。結果は、LPS投与6時間後では海馬、肝臓におけるCHOP、P-eIF2α、ATF4の上昇は認められなかった。LPS投与24時間後では、海馬におけるCHOP、P-eIF2α、ATF4の上昇は認められなかったが、肝臓におけるCHOP、P-eIF2αの上昇を認めた。このことから本研究で作成したLPS投与モデルでは、敗血症の影響は肝臓組織においては検出できるが海馬組織においては検出できないことが明らかとなった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

LPS投与モデルにおいても期待していた海馬でのISR活性化によるタンパクの上昇を検出できていない。LPS投与量や、投与後検体採取の時間についても検討したが、期待される結果とはなっていない。

今後の研究の推進方策

敗血症の病態に脆弱なモデルを使用しての検討を考えている。具体的には高脂肪食を与えて作成する肥満モデルの使用を検討している。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi