研究課題/領域番号 |
21K08921
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
中村 のぞみ 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (30444409)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | モーションセンサ / 磁気センサ / 加速度センサ / 神経筋反応 / 筋弛緩モニター / 1軸センサ / 3軸センサ / 1軸センサ / 3軸センサ |
研究開始時の研究の概要 |
手術中における筋弛緩のモニタリングや、神経筋反応の状況を的確に把握することは、周術期における患者の安全管理において極めて重要である。3軸の磁気センサや加速度センサから構成されるモーションセンサは、瞬時に位置情報を得ることができる。この利点を活かし初年度は、1軸センサに起因する問題を明らかにし、それを解決し得る3軸モーションセンサを用いた母指内転筋収縮反応を評価するアルゴリズムを開発するとともに刺激方法などの工夫も探索する。次年度は複数のモーションセンサを用いた動作分析を、第3年度はニューラルネットワーク等を用いたパターン認識によって、神経筋反応評価アルゴリズムを開発する。
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研究成果の概要 |
手術中における筋弛緩のモニタリングや、神経筋反応の状況を的確に把握することは、周術期における患者の安全管理において極めて重要である。1軸の磁気センサ(有線)を母指先端近くに装着し、尺骨神経刺激時の運動をモニタする方法を考案して予備研究を行った。本研究ではこの発明考案に基づく試作器を使用して、手術中の麻酔深度評価だけでなく、人体の関節運動の最大検出条件や多数の計測を比較するための標準化法を探索した。また複数の及び複数軸の磁気センサに必要な計測器としての仕様や、計測された磁気信号の解析方法についても検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
患者の周術期における安全管理のためには、その個別状況に応じ患者の神経筋反射を正確に評価することが非常に有益である。例えば、手術中では筋弛緩薬の追加投与や気管チューブ抜管のタイミングの決定などに、また手術後では脳神経障害合併症の予知のための情報となる。そこで、地磁気を感知する小型のモーションセンサを脳波や筋電図などと併用しこの目的のために利用できれば、安全性を高める新たな医療機器となる。さらに運動性評価アルゴリズムを個別の状況に応じて作成できれば、周術期関係だけでなく、日常のリハビリや介護などの機器としても広い応用が期待される。
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