研究課題/領域番号 |
21K08925
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
丸田 豊明 宮崎大学, 医学部, 講師 (20363591)
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研究分担者 |
黒木 未央 宮崎大学, 医学部, 技能補佐員 (90706483)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 疼痛 / 神経障害性疼痛 / ナトリウムチャネル / Nav1.7 / Nav1.8 / Nav1.9 / オプトジェネティクス / 脊髄後根神経節 / 電位依存性ナトリウムチャネル / NaV1.7 / NaV1.8 / NaV1.9 / 脊髄後根神経 / マウス |
研究開始時の研究の概要 |
申請者は青色光照射で疼痛行動を起こすNaV1.7-ChR2マウス、NaV1.8-ChR2マウス、NaV1.9-ChR2マウスを独自に作製している。本研究では、これらの遺伝子組換えマウスを用いて、青色光を足底に長時間光照射して神経障害性疼痛モデルマウスを作製し、神経障害性疼痛発症におけるそれぞれの電位依存性Na+チャネルの関わりや細胞内機序を解明する。
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研究成果の概要 |
申請者は、オプトジェネティクスを痛み研究に応用し、痛みに関与する電位依存性Na+チャネルとChR2を脊髄後根神経節ニューロンに共発現させ、青色光照射で各Na+チャネルサブタイプが発現しているニューロンのみを興奮させ疼痛反応を生じさせることができる光応答性疼痛マウス(NaV1.7-ChR2、NaV1.8-ChR2、NaV1.9-ChR2マウスの3系統)を開発した。本研究では、これらの光応答性疼痛マウスを用いて、長時間光照射により各電位依存性Na+チャネルが発現した神経線維を特異的に興奮させ続けることで神経障害性疼痛モデルを作製し、脊髄後角でのc-Fos陽性細胞の増加を観察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
神経障害性疼痛の発症機序は複雑で、それが機序解明と根本治療の確立を難しくしている。申請者が開発した光応答性疼痛マウスに光照射することで作製した神経障害性疼痛モデルは、外科的侵襲なしに、痛みを司る神経自体を刺激するというシンプルな方法で作製している。そのため、このモデルを使用すると神経障害性疼痛での細胞内における発症メカニズムを正確に解明することがで切ると考えている。そして、根本的な発症機序を解明できれば、神経障害性疼痛の治療法確立につながることが期待される。
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