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非コードRNAスプライスバリアントを標的とした新規鎮痛戦略の探索

研究課題

研究課題/領域番号 21K08936
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55050:麻酔科学関連
研究機関日本医科大学

研究代表者

丸山 基世  日本医科大学, 医学部, 助教 (60709757)

研究分担者 坂井 敦  日本医科大学, 医学部, 講師 (30386156)
齋藤 文仁  日本医科大学, 医学部, 准教授 (20360175)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード神経障害性疼痛 / lncRNA / 選択的スプライシング / 非コードRNA / スプライスバリアント / 一次感覚神経 / 長鎖非コードRNA
研究開始時の研究の概要

一次感覚神経の障害は神経障害性疼痛を発症させるが、未だ十分な治療法がなく、全く新しい概念の導入による治療戦略の開発が期待される。我々は、神経機能に重要な役割を担う既知のコード遺伝子から選択的スプライシングにより産生される長鎖非コードRNAが、ホスト遺伝子とは真逆の痛覚抑制作用を、ホスト遺伝子とは異なる独自の機能を介して発揮している可能性を見出している。そこで本研究では、本lncRNAの疼痛における機能を明らかにし、本遺伝子の選択的スプライシングを標的とした新規鎮痛戦略の探索を行う。

研究成果の概要

我々は神経機能に重要な特定の遺伝子の選択的スプライシングにより産生されるホスト遺伝子のタンパク質をコードしていないスプライスバリアント(lncRNA-SV)が一次感覚神経において末梢神経傷害により劇的に発現変化することを見出した。さらに、lncRNA-SVの一次感覚神経特異的な発現抑制は痛覚過敏を誘発した一方で、lncRNA-SVの過剰発現により神経障害性疼痛モデル動物に対する鎮痛作用が得られ、lncRNA-SV はホスト遺伝子とは真逆の疼痛抑制作用を有することが明らかとなった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

200塩基以上の長さを持つlncRNAはタンパク質をコードするmRNAよりも多くの種類が存在するにもかかわらず、未だその大半の機能が未知である。本研究成果は今までにほとんどその機能的意義が検討されていなかった、コード遺伝子から選択的スプライシングにより産生されるlncRNA-SVがホスト遺伝子とは真逆の疼痛抑制作用を有し、ホスト遺伝子とは異なる独自の機能を介して鎮痛作用を発揮している可能性を見出した。これにより、より包括的な疼痛の分子基盤の理解の一助となり、選択的スプライシングを標的とした核酸医薬による新たな鎮痛戦略開発に貢献できると考える。

報告書

(4件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Neat1 lncRNA organizes the inflammatory gene expressions in the dorsal root ganglion in neuropathic pain caused by nerve injury2023

    • 著者名/発表者名
      Maruyama Motoyo、Sakai Atsushi、Fukunaga Tsukasa、Miyagawa Yoshitaka、Okada Takashi、Hamada Michiaki、Suzuki Hidenori
    • 雑誌名

      Frontiers in Immunology

      巻: 14 ページ: 1185322-1185322

    • DOI

      10.3389/fimmu.2023.1185322

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

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