研究課題/領域番号 |
21K08944
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
松木 悠佳 福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 講師 (10464083)
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研究分担者 |
真木 孝尚 福井大学, 学術研究院医学系部門, 助教 (60793841)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | イオンチャネル / TREK |
研究開始時の研究の概要 |
モルヒネなどのオピオイドは、オピオイド受容体のみでなくTREK-1チャネルにも結合し、鎮痛効果を発揮するが、便秘、嘔吐、呼吸抑制といった副作用も発現させてしまう。一方、TREK-1を介する鎮痛効果はこのような副作用を伴わない。従ってTREK-1だけを活性化すれば副作用のない鎮痛効果を期待できる。オピオイドに構造が類似したアンタゴニストの中にTREK-1を活性化させるものが存在する可能性が高い。本研究では、多種類のオピオイドアンタゴニストの中から、TREK-1チャネルを活性化させる薬物をスクリーニングする方法を確立し、TREK-1に対する鎮痛薬の作用機構を明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究は、チャネル発現系の確立、候補薬物のスクリーニングとチャネル活性測定、in vitroによるチャネル合成に分けられる。 まず、TREK-1チャネル発現系の確立を行った。今回用いるTREK-1は、ヒト由来のチャネルであり、大腸菌では発現しない。そのため、新たに酵母発現系を導入する必要があった。酵母を用いてTREK-1チャネルを発現させ、精製することができた。この発現させたチャネルが機能することを確認するため、電流記録で確認した。 TREK-1チャネルを我々の独自の方法であるCBB法でチャネル活性を測定した。電流を50mVごとに変化させたときの電流量を測定した。またチャネルを脂質二重膜に1個だけ挿入し、1分子のチャネル機能を調べた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
令和4年度以降の研究計画である、 TREK-1チャネルの平面膜によるチャネル活性測定と鎮痛薬効果の検討について行うことができているため。
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今後の研究の推進方策 |
TREKチャネルを脂質二重膜に挿入した状態で、麻酔薬を投与しチャネルの機能変化を調べる。
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