研究課題/領域番号 |
21K08983
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 神戸学院大学 |
研究代表者 |
中本 賀寿夫 神戸学院大学, 薬学部, 准教授 (30432636)
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研究分担者 |
糟谷 史代 神戸学院大学, 薬学部, 教授 (80131522)
徳山 尚吾 神戸学院大学, 薬学部, 教授 (70225358)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 疼痛 / 慢性ストレス / 長鎖脂肪酸受容体 / 脂肪酸 / GPR40 / ストレス |
研究開始時の研究の概要 |
心理・社会的ストレスへの暴露は、痛みを慢性化させる。慢性疼痛患者の背景に、これら要因が関連しているとされているが、その機序は不明であり、有効な治療法も確立されていない。これまでに慢性ストレス時に脳内の脂肪酸分布が変動するとの報告があるが、その理由や病態との関連性は不明のままであった。そこで本研究は、脂肪酸受容体の一つである GPR40/FFAR1 に着目し、脳の神経細胞領域特異的に GPR40/FFAR1 を欠損させたマウスを用い、行動薬理学的に解析を行う。最終的に、この脂肪酸シグナルがストレスにより生じる慢性疼痛の治療標的となることを提案する。
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研究実績の概要 |
本研究は、脂肪酸受容体の一つである GPR40/FFAR1 に着目し、GPR40/FFAR1 を組織特異的に欠損させたマウスを作製し、GPR40/FFAR1の新たな役割や機能を解明し、臨床へ応用できるエビデンスを提案することを目的としている。2年目はGPR40-floxedマウスから薬剤耐性マーカーであるネオマイシン遺伝子を除去するため、Actb-FLpマウスと交配させgenotypingにより、ネオマイシン遺伝子を除去したコンディショなるノックアウトアリルをホモにもつGPR40-Floxマウスを作製した。その後、C57BL6Nマウスとの交配により挿入されたフリッパーゼの除去を行い、GPR40-Floxed/ネオマイシン(陰性)・フリッパーゼ(陰性)マウスの作製に成功した。現在、腸管上皮細胞にCreリコンビナーゼを発現しているvillin1-Creマウスとの交配により、腸管上皮細胞特異的GPR40欠損マウスの作製を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
GPR40-floxedマウス/ネオマイシン遺伝子(陽性)とActb-Flpeマウスとの交配によって作出する、GPR40-Floxed/ネオマイシン(陰性)・フリッパーゼ(陰性)マウスの作製過程で、交配の成功率が低く、かなりの時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、腸管上皮細胞にCreリコンビナーゼを発現しているvillin1-Creマウスとの交配により、腸管上皮細胞特異的GPR40欠損マウスの作製を促進させ、 GPR40CKO マウスと WT マウスに対して、ストレス負荷前後および術後痛前後における情動および疼痛行動を観察する予定である。
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