研究課題/領域番号 |
21K09012
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
宮内 清司 千葉大学, 医学部附属病院, 医員 (50895844)
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研究分担者 |
中田 孝明 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (20375794)
大網 毅彦 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (70527887)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 肺血症 / DIC / Myl9 / Covid-19 / 敗血症 / ARDS / 凝固障害 / CD69 |
研究開始時の研究の概要 |
CD69-myosin light chain (Myl) 9/12システムは免疫細胞が血管外に遊走する際に不可欠な構造物である。アレルギー疾患でCD69とMyl9/12の相互作用の重要性を注目され,他の炎症性疾患おいても重要な働きをしていることが明らかになっている。 しかし、敗血症性DICではCD69-Myl9/12の関与を明らかにした研究はない。今回、敗血症患者の検体と敗血症モデルマウスを用いてMyl9の関与とDICマーカーとの関連について調べる。また、抗Myl9抗体を用いた機能解析により敗血症における臓器不全や死亡率への関与を明らかにし、将来的な新規治療ターゲットについて検討を行う。
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研究成果の概要 |
細菌性敗血症におけるMyl9-CD69 systemの関与について研究を行った。敗血症モデルには盲腸結紮穿孔モデル(以下CLPモデル)を使用した。 Myl9-CD69 systemの関与についてはCLPモデルマウスの肺でMyl9 netという構造体が形成されるかどうかで検証した。しかし通常の臨床でも遭遇が少ないレベルの重症度のマウスでもMyl9netの形成は確認できなかった。 また、同時期に進めていた実臨床における各病態での血中Myl9濃度の計測において細菌性敗血症患者の血中Myl9濃度が低値であることがわかり、細菌性敗血症の病態にMyl9-CD69 systemの関与は乏しいという結論に至った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究に先立ち新型コロナウイルス感染症患者におけるMyl9-CD69 systemの関与について研究が行われ、その後血中Myl9濃度と重症度との相関について報告が行われている。 本研究では細菌性敗血症についてMyl9-CD69 systemの関与は確認できず、細菌性敗血症の病態解明や新規治療の開拓には繋がらなかった。しかし、今後も社会的な問題になるであろうCOVID-19の病態と一般的な細菌性敗血症の病態の差異を検討し、特異的な治療を検討していく上での意義はあったものと考える。
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