研究課題/領域番号 |
21K09017
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
伊藤 弘 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (80836594)
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研究分担者 |
清水 健太郎 大阪大学, 医学部附属病院, 助教 (60379203)
小倉 裕司 大阪大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (70301265)
松本 寿健 大阪大学, 医学部附属病院, 特任助教(常勤) (70644003)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 敗血症 / 免疫抑制 / CyTOF / RNA解析 / シングルセルRNA解析 / PD-1 |
研究開始時の研究の概要 |
敗血症に対してこれまで数多くの抗炎症、 侵襲制御を目的とした治療が試みられてきたが、依然として根本的な治療には至っていない。本研究では、敗血症患者における血液を用いてトランスクプリトームを行い、敗血症急性期のリンパ球における免疫抑制を分子病態学的な観点から解明し、新たな免疫抑制の治療開発につなげる。
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研究実績の概要 |
敗血症ではSIRS(全身性炎症反応症候群)という炎症過剰と同時にCARS(代償性抗炎症反応症候群)という免疫抑制が同時におこっている。敗血症後の二次感染の増加や亜急性期の死亡は、この免疫抑制が遷延することによるものと考えられている。敗血症に対してこれまで数多くの抗炎症、侵襲制御を目的とした治療が試みられてきたが、依然として根本的な治療には至っていない。そして、敗血症におけるCARSに着目した治療は未開拓のままであり、急性期の治療が終わった後の長期的な予後改善に焦点をあてた免疫抑制の研究は少ない。 近年の研究では、敗血症による過剰な炎症が生じるとT細胞の活性が抑制され、機能低下とアポトーシスによる減少がみられる。今回、免疫抑制の進行を抑える、もしくは免疫抑制の状態から発症前の状態に賦活することを目標に本研究を立案した。 免疫抑制状態にあるT細胞の表面マーカーとしてPD-1が注目されている。本研究では、まず敗血症患者から血液を採取し分離した末梢血単核細胞(PBMCs)に対してCyTOFを用いて細胞集団の分布を解析する。 PD-1を含む表面マーカーのパネルを設定することで免疫抑制状態の細胞集団を特定する。その後、RNAシークエンスを実施する。臨床データとの関連を明らかにすることで、免疫抑制の病態に影響を与えるkeyとなる遺伝子を明らかにする。 現在、CyTOF、RNAシークエンスの測定は終了しデータの解析中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
1年目(令和3年度)は大阪大学医学部附属病院高度救命救急センターで治療を行なった敗血症患者とご家族に同意を得たうえで検体の収集を行なった。また、治療内容などの診療情報を収集し解析対象とする患者特性を明らかにした。2年目(令和4年度)には、敗血症患者の集団を対象にRNAシークエンスを行った。3年目(令和5年度) ではCyTOFを用いて、敗血症医患者のPBMCsにおける細胞集団の分布を解析し、研究計画書内容を順調に実施することができた。
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今後の研究の推進方策 |
RNAシークエンスとCyTOFの測定を終了した。今後はCyTOFの結果と臨床データの関連について解析し、CyTOFで特徴的な細胞集団を有する症例の特徴を明らかにする。また、RNAシークエンスとの関連を調べることで免疫抑制に特徴的なkeyとなる遺伝子を明らかにする。
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