研究課題/領域番号 |
21K09035
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
|
研究機関 | 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪母子医療センター(研究所) |
研究代表者 |
伊東 幸恵 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪母子医療センター(研究所), 免疫部門, 客員研究員 (70870442)
|
研究分担者 |
竹内 宗之 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, その他部局等, 集中治療科・医師 (00774647)
川村 篤 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪母子医療センター(研究所), その他部局等, 集中治療科・副部長 (00546913)
京極 都 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, その他部局等, 集中治療科・診療主任 (00795445)
宮庄 拓 酪農学園大学, 獣医学群, 准教授 (50568996)
則末 泰博 公益社団法人地域医療振興協会(地域医療研究所), 東京ベイ・浦安市川医療センター, 救急・集中治療科 部長 (90870428)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | 呼吸努力 / 急性呼吸窮迫症候群 / 人工呼吸器関連肺障害 / 中心静脈圧 / 自発呼吸関連肺傷害 |
研究開始時の研究の概要 |
急性呼吸窮迫症候群の患者では、呼吸努力による肺傷害が予後を悪化させる可能性が指摘されており、呼吸努力の定量的な評価は重要である。呼吸努力を定量的に評価するために、我々は、中心静脈圧に基づいて呼吸努力を評価する方法を提唱したが、その研究を発展させ、より安全・簡便・即時に、呼吸努力の持続的な定量的評価を行う方法を開発することを目標とする。
|
研究実績の概要 |
COVID-19をはじめとする急性呼吸窮迫症候群患者において、大きすぎる自発呼吸は肺障害を引き起こすことが知られており、自発呼吸努力の持続的・定量的評価 は非常に重要である。自発呼吸努力の大きさは胸腔内圧の変化値で表されるが、臨床で胸腔内圧の変化値を直接測定することは困難である。自発呼吸努力評価法 のgold standardは、胸腔内圧を反映するとされる食道内圧を利用した方法であるが、手技が煩雑で一般的に行われてはいない。その他の自発呼吸努力評価法と してP0.1、Pmus index、呼気閉塞時の気道内圧であるPocc等の評価方法があるが、いずれも精度は高くなく、持続的な評価もできない。 我々は以前、食道内圧を用いずに中心静脈圧(CVP)に基づいて呼吸努力を評価する方法を提唱したが、感染性の患者では周囲への感染リスクがあり、また患者の 呼吸状態も増悪しうる気道開放を要すること、解析が複雑であるため、リアルタイムに呼吸努力を評価することが困難であること、などの課題があった。 そこで、より簡便に、気道開放を行わない方法での持続的な呼吸努力評価法の実用化を目的に、人工呼吸器の呼気閉塞機能を用いた気道閉塞を行い、CVPと気道 内圧波形それぞれにおける、連続する2つのX谷での値の差同士を比較することにより、簡便に校正値を求め、その値を用いてCVP波形を基に胸腔内圧の変化値を 持続的に表示する方法を提唱した。本研究では、この方法が胸腔内圧の変化値を予測できるという仮説を動物実験にて検証する。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
北海道での豚を使用した実験を計画していたが、新型コロナウイルス感染流行の遷延のため、動物実験のための移動及び実験施設での受け入れが困難な状況が続き実験が一時中断していた。2022年下半期より実験を再開し、予定していた実験は終了したものの、当初の予定よりも遅れが生じている。
|
今後の研究の推進方策 |
実験結果の解析を進める。
|