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外傷急性期の凝固活性因子の由来と凝固活性化能の違い、その放出のタイミング

研究課題

研究課題/領域番号 21K09036
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55060:救急医学関連
研究機関北海道大学

研究代表者

早川 峰司  北海道大学, 大学病院, 准教授 (10374282)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワード外傷 / 血液凝固 / 凝固 / 線溶 / 凝固障害 / マイクロパーティクル
研究開始時の研究の概要

重症外傷の急性期の凝固障害は、外傷による死因の中心である出血に大きな影響を与える重要な病態であり、近年、その病態に関する様々な知見が提示されている。重症外傷の急性期には、様々な凝固活性化因子が循環血液中に放出され、凝固障害の原因の一つであることが報告されているが、その凝固活性化因子の由来は明らかではない。本研究では、外傷急性期の凝固活性化因子の由来と放出のタイミングに着目し、下記の点を明らかにする。

① 外傷の受傷直後に凝固活性化因子を放出する組織/細胞は何か?
② 由来する細胞の種類によって凝固活性化因子の凝固活性化能は異なるのか?
③ 由来する細胞の種類によって放出されるタイミングは異なるのか?

研究成果の概要

鈍的外傷では、その外力により実質臓器や筋肉、骨が損傷される。本研究では、鈍的外傷ラットモデルを用いて、受傷直後から放出されてくるマイクロパーティクル(MPs)や各種DAMPsと骨格筋からの逸脱酵素が相関することを明示した。また、同モデルで外傷の重症度を定量的に増加させた場合、その重症度に比例してMPs、DAMPs、骨格筋からの逸脱酵素が増加することも確認し、外傷受傷直後の凝固の活性化が外力により損傷された実質臓器由来であることを示すことができた。
さらには、臓器ごとのMPs活性は大きな差異は認めなかった。しかし、tPA活性に関しては、肺のtPA活性が著しく高かった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

外傷受傷直後の凝固障害が、損傷した骨格筋を含む実質臓器に由来することが明らかになることにより、外傷による損傷部位の違いにより、傷病者の凝固障害の程度やその進展様式(凝固活性化による2次線溶が主体なのか/損傷臓器由来のtssue-plasminogen activatorによる直接的な線溶亢進が主体なのか)が異なる可能性の推測が可能となった。
このことにより、重症外傷患者の凝固障害に対する治療介入の手掛かりが得られる可能性がある。

報告書

(4件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

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