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カルシウムハンドリング制御による敗血症性心筋症の治療戦略

研究課題

研究課題/領域番号 21K09050
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55060:救急医学関連
研究機関長崎大学

研究代表者

吉富 修  長崎大学, 病院(医学系), 准教授 (30380926)

研究分担者 関野 元裕  長崎大学, 病院(医学系), 准教授 (40380927)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード敗血症性ショック / 敗血症性心筋症 / カルシウムハンドリング / 心室圧容積曲線
研究開始時の研究の概要

依然として死亡率が約30%と高い敗血症患者の予後に敗血症早期から起こる心筋収縮および拡張障害の存在が影響を及ぼすことが示唆されているが、有効な治療法も確立されていないのが現状である。
本研究では、ブタおよびラットの敗血症モデルを用いて、敗血症性心筋症のメカニズムを解明するために、心筋細胞内の種々のCa2+制御蛋白と敗血症心筋との関連を明らかにすることを目的とする。
本研究から得られる知見は、敗血症患者の救命率向上を目的とした新規治療ターゲットとなりうる因子について基盤を確立できると考える。

研究実績の概要

依然として死亡率が約30%と高い敗血症患者の予後に敗血症早期から起こる心筋収縮および拡張障害の存在が影響を及ぼすことが示唆されているが、有効な治療法も確立されていないのが現状である。敗血症心筋症の機序として心筋細胞内カルシウム(Ca2+)濃度の調節、すなわちカルシウムハンドリングの障害が注目されつつあるが、まだ明確な結論は得られていない。
一方、不全心においては、カルシウムハンドリングの破綻が大きく関与しており、細胞内Ca2+濃度に関与するNa+/ Ca2+交換体(NCX)、筋小胞体膜を介した細胞内Ca2+濃度の調節を担っているCa2+ポンプATPase(SERCA2a)、ミトコンドリアにおけるCa2+濃度調節を行うmitochondrialpermeability transition pore(mPTP)について色々と研究されているが、敗血症心筋においてはまだ不明な点が多い。
本研究では、ブタおよびラットの敗血症モデルを用いて心力学的評価および分子細胞学的評価を行うことで、敗血症心筋におけるCa2+制御蛋白の関与を明らかにすることを目的とする。
ブタおよびラットの敗血症モデルを作製し、P-V計測カテーテルを用いた心筋収縮および拡張機能の評価を行った。現在、心筋細胞内のCa2+濃度調節に関わる薬剤を敗血症状態へ投与し、その後の心力学的評価および分子細胞学的評価により敗血症性心筋症の機序について検討中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

心室圧容積曲線を用いて心筋の収縮および拡張機能の評価を行うためのP-V計測システム(ADVantage,PRIMETECH)の不具合が発生し、業者による点検等により時間を要したため。

今後の研究の推進方策

ブタおよびラットの敗血症モデルを用いて、心筋細胞内のCa2+濃度調節に関わるNCX、SERCA2a、mPTPをターゲットとするそれぞれの薬剤KB-R7943、Istaroxime、cyclosporine Aを敗血症状態へ投与し、その後の心筋収縮および拡張機能に与える影響を検討し、さらにそのメカニズムを解明する。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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