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熱中症の炎症惹起メカニズム解明とプレホスピタルにおける早期重症度評価

研究課題

研究課題/領域番号 21K09074
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55060:救急医学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

島崎 淳也  大阪大学, 医学部附属病院, 助教 (40528767)

研究分担者 戸上 由貴  大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (50866936)
村津 有紗  大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (90737199)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード熱中症
研究開始時の研究の概要

本研究では熱中症の重症度メカニズムを解明し、プレホスピタルにおいて熱中症の早期重症度診断が可能かどうか評価することを目的としている。(1)ラット熱中症モデルを用いて血中HMGB1・IL-18および尿中IL-18を測定し熱中症急性期における動態を明らかにする。(2)消防学校訓練において、スマート衣料を用いてリアルタイムに生体情報を収集し熱中症発症の早期認知および重症度評価を行う。また訓練後に尿を採取し、尿中IL-18を測定する。(3)実際の熱中症患者を含む高体温患者に対して来院時の血中HMGB1・IL-18および尿中IL-18の測定を行い、熱中症のバイオマーカーとして利用可能かどうか評価する。

研究実績の概要

本研究は熱中症の病態を炎症惹起の観点から解明を試みている。そのため(1)ラットモデルを用いた基礎研究、(2)健常人を対象とした実証研究、(3)熱中症患者を対象とした臨床研究、の3つの対象をもとに実験を実施している。病態解明とともに、プレホスピタルで利用可な客観的重症度指標を開発することが本研究の目的である。現在(1)(2)(3)について実験を実施中である。
(1)確立したラット熱中症モデルを用いて、HMGB1、IL-18を含むサイトカインを測定した。(2)大阪府消防学校生徒を対象として、訓練後の尿を採取し測定した。尿中のL-FABP、IL-18を測定した。訓練前後にアンケート調査を行い、自己申告してもらった訓練中の運動強度および疲労度と尿中L-FABP・IL-18の値と比較を行った。(3)大阪大学医学部附属病院を含む研究協力移設に来院した熱中症患者を対象とし、来院時の採血をおこなった。HMGB1、IL-18を含めたサイトカインの測定を行った。患者の重症度、入院期間、生命予後、神経学的予後と血中HMGB1、IL-18、その他サイトカインの比較を行った。
上記実験の結果の解析を現在すすめているが、研究機関中に新型コロナウイルス感染症の流行もあり全体的に実験の進行に遅れが出ている。また解析に時間を要している状況である。
最終年度である2024年度は主に解析を行い、必要に応じて追加実験の実施を検討している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究機関中に新型コロナウイルス感染症の流行もあり全体的に実験の進行に遅れが出ている。また解析に時間を要している状況である。
最終年度である2024年度は主に解析を行い、必要に応じて追加実験の実施を検討している。

今後の研究の推進方策

(1)ラットモデルを用いた基礎研究、(2)健常人を対象とした実証研究、(3)熱中症患者を対象とした臨床研究、の3つについて現在解析を行っている。その結果によって、必要に応じて追加実験を検討している。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 熱中症におけるHMGB1の臨床的意義 ~多施設臨床研究 J-HEAT Studyの報告~2022

    • 著者名/発表者名
      島崎淳也
    • 学会等名
      第50回日本救急医学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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