研究課題/領域番号 |
21K09088
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 大阪医科薬科大学 |
研究代表者 |
下山 雄一郎 大阪医科薬科大学, 医学部, 助教 (40572657)
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研究分担者 |
清水 沙友里 横浜市立大学, データサイエンス研究科, 講師 (60625408)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2021年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
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キーワード | 集中治療後症候群 / 敗血症 |
研究開始時の研究の概要 |
厚生労働省のレセプト情報・特定健診等情報データベース(NDB)に集積されている個人の健診結果や治療歴は国民の健康増進や医療費の適正化のために有益な情報を含む。集中治療後症候群(PICS)とは、集中治療室在室中、退室後および退院後に生じる運動機能・認知機能・精神の障害であり、患者の長期予後に影響を及ぼす。本研究の目的は、NDB を解析して PICSの発症予測因子を明らかにし、PICS の予防のために、重点的に改善するよう指導すべきNDB に収載された特定健診・保健指導データの項目を浮き彫りにし、医療費や介護費の適正化、さらには国民の生活の質の向上につなげることである。
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研究成果の概要 |
我々は、厚生労働省からレセプト情報・特定健診等情報データベース (NDB) の提供を受け、NDBをもとにデータベースの構築を行い、令和6年3月に完了した。今後はデータベースを基に、集中治療後症候群 postintensive care syndrome (PICS) の発症因子を明らかにするためのデータ解析を行う予定である。また、並行して当該研究と関連する敗血症に関する論文を令和3-5年度に投稿し、筆頭著者として6編(令和3年度)、1編(令和4年度)、1編(令和5年度)の論文が出版されている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
敗血症生存患者のPICSに関する報告は海外ではされているが、残念ながら日本からこのような研究が発表されておらず、NDBを用いたPICSの発症予測因子を検討する大規模研究も行われていない。PICSは2012年に提唱された新しい疾患概念であるため、海外でも対象者が数万人単位のPICSに関する研究は未だ皆無であるのが現状である。本研究において、データ解析をする研究対象者は2.5万人となる見込みであり、本研究は、PICSの発症予測因子を解明する先駆的研究である。現在、データベースの構築が完了し、PICSの発症予測因子を明らかにすべく解析を進めている。国民の健康に寄与する結果が出ると確信している。
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