研究課題/領域番号 |
21K09094
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
阿久津 博義 獨協医科大学, 医学部, 教授 (20547955)
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研究分担者 |
石川 博 筑波大学, 医学医療系, 研究員 (30089784)
木野 弘善 筑波大学, 附属病院, 病院講師 (30879747)
高野 晋吾 筑波大学, 附属病院, 病院講師 (50292553)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | PitNET 細胞株 / 機能性PitNET / aggressive PitNET / pituitary carcinoma / 下垂体腺腫細胞株 / 機能性下垂体腺腫 / aggressive adenoma / 下垂体腺腫 / 細胞株 / 血管新生抑制療法 |
研究開始時の研究の概要 |
難治性下垂体腺腫は制御困難であり、放射線治療抵抗性の腫瘍には奏効率の高い薬物療法がない。近年血管新生抑制剤の有効性を示す報告も散見されるがその効果は未知数である。下垂体腺腫に対する新規薬物療法の開発には、腫瘍細胞株を使った基礎研究が必要だが、下垂体腺腫では動物由来の細胞株しかなく、ヒト下垂体腺腫の細胞株が現存しないことが問題である。本研究では臨床例から得られたヒト下垂体腺腫細胞株の樹立を行う。樹立したヒト下垂体腺腫細胞株を使用し、難治性下垂体腺腫に対する血管新生抑制剤治療の確立を目指した基礎研究を行う。
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研究実績の概要 |
筑波大学附属病院で手術された下垂体腺腫手術症例(非機能性・機能性下垂体PitNET、aggressive PitNET、pituitary carcinoma)において、手術摘出検体のうち病理診断の余剰分の腫瘍細胞を採取し培養した。摘出腫瘍細胞は、比較用に凍結して保存した。 継代培養中には線維芽細胞の増殖が細胞株の増殖を阻害するため、研究分担者の有する技術であるE-cadherin coatingシャーレを使用し線維芽細胞の増生を抑制した上で継代培養し、腫瘍細胞のcolonial cloningを行った。すでに数種類のヒト下垂体腺腫細胞の数代の継代培養に成功し、培養細胞へ分泌刺激ホルモンを投与した際の培養液中のGH濃度を測定し、腫瘍細胞からのGH分泌能も確認できていたが、現在GH産生PitNET(densely granulated somatotroph tumor)とaggressive adenomaの一つであるsparsely granulated somatotroph tumorとpituitary carcinoma細胞株の樹立に成功した。GH産生PitNETではGH-RH刺激によりGH分泌応答があることも確認できている。ヒト下垂体腺腫の細胞株が樹立できればそれだけでも新規性があるため、論文作成にも着手している。 今後はまず樹立株細胞が元々の摘出腫瘍細胞と一致していることを確認したのちに、免疫不全マウス皮下に腫瘍細胞の移植を行い、腫瘍形成を確認して動物モデルを樹立する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究責任者の異動に伴い、共同研究として倫理委員会への申請を行ったり、リモートでの研究の継続に関して体制を準備して研究を再開するのに時間がかかった。 また、免疫不全マウス皮下に樹立細胞株の移植を試みたが、腫瘍の形成が見られなかった。腫瘍の増殖能が低い事が原因と考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
研究責任者異動後の共同研究としての体制も整い、研究を再開している。 腫瘍の増殖能が低いため、動物モデル樹立にも相当の時間がかかることが予想される。
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