研究課題/領域番号 |
21K09108
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
|
研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
小笠原 邦昭 岩手医科大学, 医学部, 教授 (00305989)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 貧困灌流 / 慢性脳虚血 / 脳温度 / 脳脊髄液流 / ラジエータ効果 / 性貧困灌流 / 脳脊髄液流動態 / MRI / PET / ラジエーター効果 / 慢性貧困灌流 / 脳主幹動脈慢性閉塞狭窄 / 脳虚血 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、脳主幹動脈慢性閉塞狭窄性病変においてPETを用いて貧困灌流の有無を、3T MRI MRSを用いて脳温度マップを、7 Tesla MRIで取得した拡散強調画像で得られたIVIM解析にてCSF dynamicsを作成し、それぞれの関係を解析し、「慢性貧困灌流において低下した脳血流による不十分なラジエータ効果が存在するときに、脳脊髄液流が能動的にラジエータ効果を担っているのかどうか」を明らかにする。
|
研究実績の概要 |
本研究では、「慢性貧困灌流において低下した脳血流による不十分なラジエータ効果が存在するときに、脳脊髄液流が能動的にラジエータ効果を担っているのかどうか」を明らかにする。2023年度は、脳主幹動脈慢性閉塞狭窄性病変の原因となる60歳代の動脈硬化性病変10例と40歳代の虚血発症もやもや病6例を対象とした。全例に術前に15OガスによるPETを用いて貧困灌流の有無を、3T MRI MRSを用いて脳温度マップを、7 Tesla MRIで取得した拡散強調画像で得られたIVIM解析にてCSF dynamicsを作成した。これらの症例に対して、上記の検査に加えて神経心理検査として、Wechsler adult intelligence scale-revised (WAIS-R)、Wechsler memory scalerevised (WMS-R)、Rey testを行い、認知機能を測定した。拡散強調画像から得られたIVIM解析は、以下の順で解析した。1)脳室・脳槽内脳脊髄液信号計測と信号減衰曲線を用いたIVIMパラメータ推定、2) 脳室・脳槽内脳脊髄液のIVIMパラメータの統計学的比較、3) 脳実質内脳脊髄液信号計測と信号減衰曲線を用いたIVIMパラメータ推定、4) 全脳脳脊髄液動態マップの作成。2021年度と合わせた60歳代の動脈硬化性病変計28例と40歳代の虚血発症もやもや病15例から得られたデータでは、「1) 脳温度と脳脊髄液動態の関係は有意な正の相関にある、2) 1)の関係は動脈硬化性病変より虚血発症もやもや病で有意に強い、3) 1)の関係を認知機能低下例ほど、有意に脳温度が高く、脳脊髄液動態の変化が強い。」という結果になった。
|