研究課題/領域番号 |
21K09135
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
庄島 正明 帝京大学, 医学部, 教授 (80376425)
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研究分担者 |
小泉 聡 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (10733917)
太田 信 東北大学, 流体科学研究所, 教授 (20400418)
岡本 吉弘 国立医薬品食品衛生研究所, 医療機器部, 室長 (40776027)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | Eye tracking / endovascular / catheter / アイトラッキング / カテーテル治療 / 脳血管内治療 / 血管モデル / 手術手技 / 技能訓練 |
研究開始時の研究の概要 |
脳血管内治療を実施する術者の目線を、実臨床および非臨床実験を通じて、アイトラッキング装置を用いて記録します。データ取得に際しては患者及び術者の両者から同意を取得します。術者の経験レベルと相関する目線パターンを同定することで、上手に脳血管内治療を行うためにはどこに目線を配分するべきかを明らかにします。本研究の結果は、脳血管内治療の効率的な習得法の開発につながると期待しています。
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研究成果の概要 |
私達は、関心を持っている領域、注意が必要と判断した領域に目線を向ける。脳血管内治療を実施する術者の目線を解析すれば、治療の安全性を向上させうる治験を取得できるのではないかと考え、本研究を開始した。39件の脳血管内治療中の目線データを取得した。目線パラメーターの一つである平均注視時間を比較すると、フローダイバーター留置術で短く、コイル塞栓術で長い傾向が見られた。コイル塞栓術は様々な経験値を有する術者から視線を取得出来ていたが、術者の経験と固視時間は逆相関する傾向がみられた。従来より経験値に応じて目線パラメーターが変化することは知られていたが、手技の難易度に応じて変わる事も示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
カテーテル治療中に術者の視線を定量的に計測出来た。術者の経験の深さや、手技の難易度に影響するパラメーターを見つけることが出来た。経験の深さは、経験症例数から推測出来るものの、数多くの経験をしても上達していないものもいる。視線パラメーターを組み合わせる事で、より正確に術者の経験の深さを客観的に評価出来る可能性がある。また、難易度に関しては、術者が感じる主観的な感覚で、他者との比較は難しい。このような主観的に感じる難易度を目線パラメーターで客観的に評価出来る可能性が示された点が本研究で得られた有意義な知見である。
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