研究課題/領域番号 |
21K09138
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 広島大学 (2023) 東京女子医科大学 (2021-2022) |
研究代表者 |
齋藤 太一 広島大学, 医系科学研究科(医), 研究員 (40457247)
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研究分担者 |
濱 聖司 広島大学, 医系科学研究科(医), 研究員 (40397980)
新田 雅之 東京女子医科大学, 医学部, 特任講師 (70588269)
福井 敦 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (80746800)
堀江 信貴 広島大学, 医系科学研究科(医), 教授 (70380912)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | Survivin / 悪性神経膠腫 / バイオマーカー / Vimentin |
研究開始時の研究の概要 |
① 悪性神経膠腫でもSurvivinの抑制により予後因子であるVimentinの発現が抑制されるのか、 ② Survivin抑制によるVimentinの抑制によりTMZの殺細胞効果が増強され得るのか、 ③ Survivin制御下の血清中Vimentinが診断、治療効果、再発のバイオマーカーとなり得るかという問いの解明を行うことで、悪性神経膠腫の新たな治療戦略を開拓すると伴に、血清Vimentin測定による腫瘍の早期診断、治療効果、再発判定も可能となることが期待される。
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研究実績の概要 |
本年度はこれまで蓄積したグリオーマ症例の血清検体を再度解析し、グリオーマ症例(WHO悪性度分類 grade 2~4)と健常人の血清においてVimentinの濃度の差をELISA法を用いて測定し、Wilcoxonの検定を行ったところ、グリオーマ患者と健常人の血清Vimentin濃度の間に有意差を認めた(p <0.0001)。グリオーマ患者の各グレード間(グレード 2, 3, 4)では有意差は認めなかったが、グレード4において濃度が高い傾向を示した。血清Vimentin濃度のROC解析では2.9ng/mlをカットオフ値とした時にAUC=0.93(感度86%、特異度100%)と高い検出率で健常成人ボランティアとグリオーマ患者との鑑別が可能であることが判明した。(p<0.0001)。さらに免疫染色による評価では、Survivinの発現の程度は、血清Vimentin濃度と有意な相関を認め、Survivinの発現が血清Vimentinの発現の調整に関わることが示唆された。一方でVimentinの血清濃度とVimentinの免疫染色の発現の程度は有意な相関を示さなかった。 Vimentinは、他の癌腫においてSurvivinから制御を受けていることが報告されており、グリオーマ患者における血清Vimentin濃度の上昇においても、Survivinが何らかの関与をしている可能性があると考えている。我々は、以前Survivinの発現が標準的な治療を受けた膠芽腫の生存予後と相関することを論文で報告しており、今回の結果から血清中のVimentin濃度も膠芽腫の治療反応性、生存予後と相関する可能性が高いと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
論文作成のために、これまで測定が終了した臨床検体において、データの再現性があるかどうか、再測定を行い、我々の計測方法の妥当性を証明する必要があるが、再検証の作業が遅れているため。 現在、論文投稿ための最終データを整理している。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、これまで測定が終了した臨床検体において、データの再現性があるかどうか、再測定を行い、我々の計測方法の妥当性を証明するとともに、論文を作成する。 また、蓄積した症例の中で、特に膠芽腫の症例に注目し、膠芽腫患者の生存予後と血清Vimentin濃度との間に相関があるかどうかの検討も追加し、この結果も作成する論文内に記載する予定である。
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