研究課題/領域番号 |
21K09148
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
浅川 哲也 浜松医科大学, 医学部, 特任研究員 (00469917)
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研究分担者 |
野崎 孝雄 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (10598494)
黒住 和彦 浜松医科大学, 医学部, 教授 (20509608)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | パーキンソン氏病 / 脳深部電気刺激術 / 微細運動 / 粗大運動 / サルモデル / 分子イメージング / 行動判定テスト |
研究開始時の研究の概要 |
視床下核(STN)への脳深部電気刺激療法(STN-DBS)はパーキンソン氏病(PD)の運動症状を 改善する有効な治療方法であるが、その作用機序、特に微細運動への治療効果に関しては議 論が多い。 本研究は我々が独自に開発したサルとヒト用のHand reaching test (HRT)を用いることにより、サルとヒトで微細運動と粗大運動を同時に測定でき、ドーパミン系薬物投与とSTN-DBSの治療効果を詳細に検証できる点にある。更に、PET計測の際、餌の位置(溝の内or溝の外)を調節することにより、微細運動または粗大運動のみの状態で計測可能となる。これらの方法を用いて、微細運動の治療効果を観察できる。
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研究実績の概要 |
今年度は既定の研究計画により、交付申請書に記載した研究の目的及び研究計画の通りに、以下の研究を行った。 (1)我々の既に提案した行動判定テストによるOMS原則[Oはobjectification(客観化)を意味し、なるべく客観的なテストを開発、使用すること;Mはmulti-purpose(多目的化);Sはsimplification(簡略化)]を活用し、微細運動を計測するためのgripping test を開発し、人間のパーキンソン氏病(PD)患者とサルモデル両方共に検証を行った。多数の計測を行って、これらのデータは現時点で解析されている。(2)本来の計画は、2頭の新規サルPDモデルを作成し、HRTの訓練を行う。次いでこれらのサルにSTN-DBS手術を施行し、DBS下とLevodopa投与下の運動パフォーマンスをHRTで確認し、以前の実験と同じ、FDG-PETやH215Oなどのトレーサを用いて、陽電子放出断層撮影(PET)を行う。計測中では、PDサルモデルのHand reaching test (FRT)による手運動の脳活性を脳深部電気刺激(DBS)オン・オフ、薬剤オン・オフで計測し、各条件下での脳活性の差異を比較し、DBS及び薬の脳内の賦活されたエリアを同定する。しかし、海外転職のため、この研究を中止した。将来日本に帰着する時、この研究を続けたいと考えている。(3)その他、https://doi.org/10.1515/biol-2021-0105など他の研究もサポートした。
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