研究課題/領域番号 |
21K09152
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
崔 丹 山口大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (40346549)
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研究分担者 |
池田 栄二 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (30232177)
吉冨 千尋 山口大学, 大学院医学系研究科, 助教 (50819323)
田中 瑛 山口大学, 大学院医学系研究科, 助教 (60913936)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 膠芽腫 / 腫瘍幹細胞 / 低酸素 / 低栄養 / NFATc4 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、極めて悪性度の高い膠芽腫の予後改善さらには根治に向け、新規治療法確立のための標的分子を特定することを目的とする。具体的に明らかにしようとする点は、1)壊死周囲ニッチをスフェロイド培養系にて再現し定量解析可能なin vitro系として確立する、2)壊死周囲ニッチにおけるH+S+/N+R-/low細胞誘導へのNFATc4の関与を明らかにする、3)NFATc4の造腫瘍能・治療抵抗性への寄与を解析し治療標的としての有用性を明らかにする、4)膠芽腫に対する新規治療標的候補を特定する。
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研究成果の概要 |
膠芽腫は予後不良で難治性の悪性腫瘍である。膠芽腫の治療抵抗性や再発の原因には腫瘍幹細胞がある。腫瘍幹細胞の誘導メカニズムがまだ、完全に解明されていない。我々は今回、ヒト膠芽腫細胞株U87を用いて、ヒト膠芽腫組織の微小環境を再現するSpheroidを作製した。低酸素条件下で培養したSpheroidの中心部に壊死が見られ、壊死周囲に腫瘍幹細胞の核には高頻度にNFATc4の発現もみられた。さらに、NFATc4を高発現するSpheroidをヌードマウス脳に移植した。移植後、経時的にIVISシステムにて観察し、腫瘍の増殖が見られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膠芽腫は悪性度が高く、放射線療法および化学療法に抵抗性を示す極めて予後不良な悪性腫瘍である。本研究計画では、壊死周囲ニッチにおけるNFATc4の果たす役割を中心に解析し、治療標的分子としてのNFATc4の有用性を明らかにすることで、患者の予後改善さらには腫瘍の根治の向けた新規治療法開発につながる。
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