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リアルタイムPCRを用いた術中迅速遺伝子診断による新たな神経膠腫手術戦略の確立

研究課題

研究課題/領域番号 21K09162
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56010:脳神経外科学関連
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

新田 雅之  東京女子医科大学, 医学部, 特任講師 (70588269)

研究分担者 齋藤 太一  東京女子医科大学, 医学部, 非常勤講師 (40457247)
赤川 浩之  東京女子医科大学, 医学部, 准教授 (60398807)
増井 憲太  東京女子医科大学, 医学部, 准教授 (60747682)
福井 敦  東京女子医科大学, 医学部, 助教 (80746800)
都築 俊介  東京女子医科大学, 医学部, 助教 (90746794)
郡山 峻一  東京女子医科大学, 医学部, 助教 (10793979)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード術中遺伝子診断 / 神経膠種 / リアルタイムPCR / IDH変異 / 1p/19q欠失 / TERTプロモーター変異 / CDKN2A/B欠失
研究開始時の研究の概要

本研究は、神経膠種の腫瘍型診断および悪制度診断に必要な、IDH変異、1p/19q欠失、CDKN2A/B欠失、TERTプロモーター変異をリアルタイムPCR法にて短時間に同定する手法を確立することで、「術中遺伝子診断を用いた摘出戦略決定」を神経膠腫手術の標準的治療として確立するとともに世界に発信することを目標とする。

研究実績の概要

本研究の目的は、「神経膠腫手術中に術中迅速遺伝子診断によって腫瘍型及び腫瘍悪性度を同定する方法を確立し、最適な摘出戦略を構築する事」である。
2021年度は、IDH1/2変異同定法としてのHRMとTaqman PCR法の正確性の評価、1p/19qの代用マーカーであるTERTプロモーター変異の正確性の評価を行い、正確性が示された。
2022年度は、Taqman PCR法を用いたIDH1/2変異、TERTプロモーター変異の術中遺伝子診断の結果と、永久標本でのシークエンスを用いたIDH1/2変異とFISH法を
用いた1p/19q欠失の結果の整合性を評価した。
また、CDKN2A/B欠失の新たな代用マーカーとしてiFCの有用性を評価した。
2023年度は、実際の手術検体を用いて、上記マーカーの検査を行い、術中遺伝子診断の正確性を検討した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2023年度は2022年同様以下を行なった。
1)神経膠腫の手術検体を用いて、Taqman PCR法にてIDH1/2変異およびTERTプロモーター変異を同定し、永久標本における、IDH1/2変異(免疫染色とシークエン
ス)、1p/19q欠失(FISH法)結果と合致するかを検討した。
2)CDKN2A/B共欠失のサロゲートマーカーとして、術中フローサイトメトリー法(iFC)が有用であるかを検討した。iFCでaneupoidyを有しない症例は全例
CDKN2A/B欠失が認められなことがわかり、iFC法の特異度が高いことが示された。
しかしながら、検体数が少なく十分な結果が得られていない状況である。

今後の研究の推進方策

今後は、引き続き臨床サンプルを用いた術中遺伝子診断の正確性の評価を行うとともに、結果を統計解析し、学会発表、論文発表を行う方針である。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて 2023 2022 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (7件)

  • [雑誌論文] 摘出意思決定に有用な術中フローサイトメトリーを用いた脳腫瘍迅速病理診断2021

    • 著者名/発表者名
      郡山峻一、新田雅之ら
    • 雑誌名

      サイトメトリーリサーチ

      巻: 31 号: 1 ページ: 15-21

    • DOI

      10.18947/cytometryresearch.31.1_15

    • NAID

      130008061657

    • ISSN
      0916-6920, 2424-0664
    • 年月日
      2021-07-02
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] IDH野生型星細胞腫における病理診断の変遷と問題点2023

    • 著者名/発表者名
      郡山峻一, 村垣善浩, 新田雅之ら
    • 学会等名
      日本脳神経外科学会 第82回学術総会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 成人視床グリオーマに対する臨床的、遺伝子学的解析と治療成績2023

    • 著者名/発表者名
      都築俊介, 新田雅之ら
    • 学会等名
      日本脳神経外科学会 第82回学術総会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 遺伝子型別の神経膠腫における術中フローサイトメトリーの特徴2022

    • 著者名/発表者名
      郡山峻一、新田雅之ら
    • 学会等名
      第40回日本脳腫瘍学会学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 遺伝子型別の神経膠腫における術中フローサイトメトリーの特徴2022

    • 著者名/発表者名
      郡山峻一、新田雅之ら
    • 学会等名
      日本脳神経外科学会第81 回学術総会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] びまん性神経膠腫における病理診断の変遷と問題点2022

    • 著者名/発表者名
      新田雅之、村垣善浩ら
    • 学会等名
      第40回日本脳腫瘍病理学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] CDKN2A/B遺伝子異常を持つIDH変異型神経膠腫の術中フローサイトメトリー(iFC)解析2021

    • 著者名/発表者名
      郡山峻一、新田雅之ら
    • 学会等名
      日本脳神経外科学会第80回学術総会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 術中フローサイトメトリー(iFC)を用いたIDH変異星細胞腫におけるCDKN2A/B変異の検出2021

    • 著者名/発表者名
      郡山峻一、新田雅之ら
    • 学会等名
      第39回日本脳腫瘍学会学術集会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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