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質量分析による脳動脈瘤組織解析:アラキドン酸を中心とした破裂関連因子の同定

研究課題

研究課題/領域番号 21K09188
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56010:脳神経外科学関連
研究機関帝京大学

研究代表者

竹田 理々子  帝京大学, 医学部, 教授 (70649847)

研究分担者 佐藤 大樹  埼玉医科大学, 医学部, 非常勤講師 (80922608)
栗田 浩樹  埼玉医科大学, 医学部, 教授 (70262003)
榎元 廣文  帝京大学, 理工学部, 准教授 (30609392)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード脳動脈瘤 / リノレイン酸 / オレイン酸 / ドコサヘキサエン酸 / アラキドン酸 / くも膜下出血 / 脳動脈瘤モデル / 慢性炎症 / 質量分析 / DESI-IMS法
研究開始時の研究の概要

未破裂脳動脈瘤では、実臨床においてリスク計算式だけでは真に破裂するものを見極められないことをしばしば経験する。一方、基礎研究では脳動脈瘤は脳血管壁の慢性炎症性疾患と理解され、そこに未破裂状態から破裂を引き起こすトリガーがあると考えられるが未だ不明である。このため真に危険性の高い脳動脈瘤を見極めるには破裂のトリガーの解明とその予測法の確立が望まれる。申請者らは先行研究で破裂例では未破裂例に比べ約300倍アラキドン酸 (AA) が上昇していることを明らかにした。本研究では「AAの蓄積が動脈瘤破裂のトリガーまたは予測因子になりうる」と仮定し、動物動脈瘤モデルを用いて破裂とAAの関連を明らかにする。

研究成果の概要

アラキドン酸と脳動脈瘤破裂との関係性を解明すべく、マウス脳動脈瘤壁の質量分析を行った。脳動脈瘤はエラスターゼの脳槽内注入とその後の人為的高血圧により脳動脈瘤が発生し自然経過で破裂するというモデルを用いた。
30個体のうち明らかに動脈瘤を形成していた3個体(破裂2, 未破裂1)を質量分析Desorption electrospray ionization Mass spectrometry imaging (DESI-MSI)で解析した。その結果3個体ともに瘤とその周囲にアラキドン酸は描出されなかった。一方で3個体とも瘤とその周囲にリノール酸, オレイン酸, ドコサヘキサエン酸の集積を強く認めた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

脳動脈瘤が破裂するメカニズムは証明されていない。特に脂質との関連は不明な点が多い。研究者はヒト脳動脈瘤検体を用いた先行実験から、脂肪酸のうちアラキドン酸の蓄積が未破裂瘤から破裂へのトリガーになるという仮説のもと、マウスの脳動脈瘤モデルを用いて破裂瘤壁上の脂肪酸の分布を研究した。ヒト検体と異なりマウスモデルでは破裂瘤周囲にアラキドン酸は描出されなかった一方、ヒトと同様にアラキドン酸の前駆物質であるリノール酸の集積は認めた。アラキドン酸の蓄積に違いがある理由は本研究内では解明できなかったが、今回手術侵襲の加わっていない動物モデルで瘤壁の脂質解析を施行できたことでヒトで新たな知見が進む可能性がある。

報告書

(4件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] The stability of the metabolic turnover of arachidonic acid in human unruptured intracranial aneurysmal walls is sustained2023

    • 著者名/発表者名
      Ririko Takeda
    • 学会等名
      EANS 2023 Barcelona
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 国際学会

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

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