研究課題/領域番号 |
21K09236
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
星川 淳人 埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (50383021)
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研究分担者 |
中村 春彦 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (60755677)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 早期変形性膝関節症 / 歩行解析 / 内側半月板 / 変形性関節症 / 膝 / 動的評価 / 変形性膝関節症 / 動作解析 |
研究開始時の研究の概要 |
変形性膝関節症(膝OA)は関節軟骨の加齢変性を主態とし、健康寿命延伸に向け対応の重要性が認識されているが、現状では対症療法にとどまり原因療法はない。近年、早期に異常の兆しをとらえることができれば変性進行を予防できる介入手段があるかもしれないとの考えに基づき早期関節症という概念が注目されている。膝OAは多因子疾患であるが、本研究では力学的因子に着目し回旋などの非生理的な方向に過剰なメカニカルストレスが加わることが変性進行リスクとなるという仮説をたて、早期膝OAを対象として膝の動きを加速度計により定量化することで異常な力学的因子を伴う症例の特徴を明らかとしOA進行の予防手段を示すことを目標とする。
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研究実績の概要 |
本研究課題では変形性関節症(OA)における変形進行のリスクファクターとして、立脚初期に膝関節が急激に外側へ横ぶれするLateral thrust (側方動揺)に着目している。OAが進行し膝の内反変形が生じればLateral thrustも明らかとなるが、変形をほとんど認めない早期OAを対象として加速度計によりLateral thrustを評価することを目的のひとつとしている。 2022年度も引き続き画像所見が軽微でありながら膝痛を訴えて外来を受診した被検者のデータ集積を図った。また、加速度計でLateral thrustを評価することの妥当性を検証するために、三次元動作解析装置と同期させて健常者のデータを取得した。骨形態やアライメントの特徴と加速度計データの関連を見るために画像データも同時に取得したが、まだ症例の集積が不足しておりデータ解析は進んでいない。データ解析が進まない理由の一つに加速度計から得られる生データから目的とするパラメータ値を得るまでのデータ加工に時間がかかることがあげられ、加速度波形からLateral thrustに相当するピーク値を自動検出するアプリケーションの開発を目指した。 Lateral thrustを認める被検者に対し運動療法を行うことでLateral thrustが改善するかを少数例を対象として予備的に調べたが、疼痛などの自覚症状は改善するものの歩容の明らかな変化は得られなかった。OA進行の構造的なリスク要因として半月板変性に伴う機能不全があげられる。なかでも内側半月板後根損傷は、急激に半月板機能が失われるためOAが急速に進行したり骨壊死を生じたりすることが注目されている。診断はMRIにより画定されるが、半月板の挙動をエコーにより動的に評価することで内側半月板後根損傷の早期診断につながる特徴的な所見を見出し研究成果として論文とした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
症例は集積しつつあるが、データ解析し統計学的に処理するには不十分である。通常の外来に受診した患者さんを対象としており、想定よりも被検者となりうる対象者が少なかったことが原因と考えている。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度も引き続きデータ集積を続ける。加速度計の波形を自動で加工する上述のアプリケーションが完成すれば、被検者にすみやかに結果をフィードバックすることも可能となり、データの集積も促進されると考えている。
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