研究課題/領域番号 |
21K09247
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
田中 領 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 招へい教員 (70422722)
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研究分担者 |
河村 真吾 岐阜大学, 医学部附属病院, 助教 (30456511)
秋山 治彦 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 教授 (60402830)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 脊椎関節炎 / アキレス腱付着部炎 / 骨新生 / シグナル経路 / 付着部炎 |
研究開始時の研究の概要 |
脊椎関節炎(SpA)モデルマウスを用いて、アキレス腱付着部において付着部炎の発症に関与する部位(細胞種)を同定する。炎症性変化を呈していた部位よりタンパクを抽出し、プオテオーム解析を行うことで、有意に発現上昇するタンパク群のpathway解析を行い、付着部炎で亢進するシグナルXをpick upする。シグナルXを活性化する遺伝子YをCre依存的に発現誘導可能なトランジェニックマウスを新規作製し、タモキシフェン誘導性Cre組換えマウスと交配することで、標的細胞特異的にシグナルXを活性化し、シグナルXを阻害することで、付着部炎と骨新生が抑制されるかを評価する。
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研究実績の概要 |
プロテオグリカン誘発性脊椎関節炎モデルマウスを作成することで関節炎の発現とアキレス腱付着部炎の発現を確認し、アキレス腱付着部の組織学的評価を開始した。続いて、正常マウスと脊椎関節炎モデルマウスのアキレス腱付着部組織を、Scleraxis (腱細胞)、Tppp3 (腱鞘滑膜細胞)、Sox9 (軟骨細胞) 、PTHrP(Ca代謝)、col1/col2/col3 で免疫染色を行い、付着部炎の発症に関与する部位(細胞種)を確認している。これにより、本研究の目的の一つである、アキレス腱付着部における付着部炎の発症に関与する部位を同定する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
アキレス腱付着部の組織学的評価と免疫染色結果の確認が終了していないため、付着部炎で亢進するシグナルの同定に必要な、mRNA transcripts レベル確認とプロテオーム解析が行えていないため。
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今後の研究の推進方策 |
脊椎関節炎モデルマウスにおけるアキレス腱付着部の組織学的な評価と免疫染色結果を確認が終了した時点で、同組織を用いて、RNase protection assayを行い、TNF-α・IL-6・IFN-γ・IL-12p35・IL-12p40・IL-10・IL-1α, IL-1β, IL-1 receptor antagonist (IL-1ra) 等のmRNA transcripts レベル確認と、組織標本において炎症性変化を呈していた部位をレーザーマイクロダイセクション法にて切り出し、タンパクを抽出し、プオテオーム解析を行う。脊椎関節炎モデルマウスにおいて有意に発現上昇するタンパク群の pathway 解析を行い、付着部炎で亢進するシグナルX(2~3経路)をpick upし、シグナルXを活性化する遺伝子YをCre依存的に発現誘導可能なCAG-loxP-stop-loxP-geneY トランスジェニックマウスを作製(候補シグナルの数により2~3種類)する。 これをタモキシフェン誘導性Cre組換えマウスと交配し、標的細胞特異的にシグナルXを活性化した後、アキレス腱付着部の組織学的に解析し、アキレス腱付着部炎の疾患責任シグナルの同定する。
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