研究課題/領域番号 |
21K09253
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
篠原 直弘 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (60869163)
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研究分担者 |
前田 真吾 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 特任教授 (60353463)
佐々木 裕美 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (60773380)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | terminal stage of cancer / bone metastasis / prognostic prediction / プロテオーム解析 / Osteomodulin / 予後予測 / 骨転移 / まずは / 終末期 / 骨転移マウス / 予後予測因子 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、がん終末期患者における普遍的な血中分子マーカーの同定であり、その為に、以下の3項目を解析する:1)がん骨転移患者の血液のプロテーム解析と予後の比較、2)ヌードマウスのヒト乳がん細胞株MDA-MB-231接種骨転移モデルにおける経時的血漿採取、3) 1)の結果から同定した候補分子を2)の血漿サンプルで発現解析(ウエスタン・ブロット)。 本研究において実際の予後とプロテオーム解析の結果を比較検討すれば、何らかの腫瘍死関連タンパクが同定され、整形外科のみならず、他科でも予後に基づいた適切な治療選択につながる可能性がある。
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研究成果の概要 |
がん骨転移患者に適切な治療を提供するために分子標的療法などの治療内容に左右されず、終末期の患者において普遍的に変化する定量化可能な分子マーカーがあれば、客観的な予後予測ツールとして非常に有用であると考え研究を開始した。 当院骨転移外来患者を受診する転移性骨腫瘍患者において血液サンプルを採取し、プロテオーム解析に提出した。解析結果より、予後3ヶ月以内 vs 予後6ヶ月以上を比較し有意に発現が変化し、かつ非担癌者のサンプルに比較し、大きく発現が変化する分子が5個同定された(t検定 p<0.01)。今後これらの分子に関し解析を行う予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨転移癌患者において、予後不良を予測しうる可能性のある分子を5つ確認することができた。5つの分子ともに癌の進行度に関連するとの報告があり、さらなる追試にて予後予測マーカーとして実臨床でも使用できる可能性が示唆される。特に1つの分子は骨代謝においても関連が報告されており、今まで報告のない骨転移に普遍的に使用できるマーカーの可能性がある
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