研究課題/領域番号 |
21K09258
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
坂本 優子 順天堂大学, 医学部, 准教授 (90465047)
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研究分担者 |
時田 章史 順天堂大学, 医学部, 非常勤講師 (60260890)
鈴木 光幸 順天堂大学, 医学部, 准教授 (90449059)
荻島 大貴 順天堂大学, 医学部, 教授 (90327784)
松岡 正造 順天堂大学, 医学部, 非常勤講師 (70437466)
本田 由佳 慶應義塾大学, 政策・メディア研究科(藤沢), 特任准教授 (40749553)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | ビタミンD / 妊婦 / 胎児 / リテラシー / 健康情報 / 情報リソースの信頼性 / 紫外線 / 行動変容 / ビタミンD摂取 / 胎児の栄養 / 幼児O脚 / ランダム化比較試験 / 遺伝子多型 |
研究開始時の研究の概要 |
ビタミンDは現代社会の中で特に不足しがちな栄養素である。われわれは、幼児の「生理的」と言われているO(オー)脚がビタミンD不足に由来すること、ビタミンDサプリメントを使用すると改善が早いことを明らかにしてきた。O脚だけでなく精神発達や免疫機能保持にも重要な栄養素でありながら、われわれのコホートでは、90%がビタミンD欠乏という危機的状況であった。そして、その子ども達の血中ビタミンD濃度も他のコホートと比較して低く、O脚が高率に含まれていた。そこで、本研究では集団を前向きに検討し、妊娠中の母親と生まれてからの子どものビタミンDサプリメントの使用が子どものO脚の程度を軽くするかどうかを検証する。
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研究実績の概要 |
ビタミンDサプリメントによる介入が難しくなったため、生活指導や情報提供により、ビタミンD摂取に関するリテラシーを向上させることで、ビタミンD濃度を あげ、生まれてくる胎児の健康の向上させるという 手法に変更し、2022年9月に研究をスタートさせた。 当院通院中の妊婦に、妊産婦の健康問題に対して、妊娠中期頃から産後1ヶ月にかけて妊産婦健診以外に、Internet of Health Things (IoHT)を活用し健康増 進ための生活習慣アドバイスをすることで、健康行動の変容を引き起こす研究である。アドバイスに医療者からの情報であることを示して送信する場合と、情報元を示さずに送信する場合とで、リテラシーの向上度合いが違うかを前向き比較試験で検討する。 現在、参加した69人中65人の研究全行程が完了し、データを整理して固定を行う段階である。 アドバイスは、申請者を含む研究チームが監修し、KDDIの研究チームが作成したTEKUTECHというアプリケーションを通じて配信した。アプリの概要とアプリに組み込まれたリテラシーを上げるための工夫に関して、KDDI研究チームがまとめ、Behavior Change Support Systems 2024(Society for Persuation and Technology 国際学会)で発表し、論文にまとめた(Lian Cao et al. Health behavior change using IoHT for pregnant and postpartum women: From the Be-TWINKULE study.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
計画の変更を余儀なくされたため、新たな手法の構築に時間がかかった。しかし、再構築した研究を無事スタートでき、データの収集が終了した。
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今後の研究の推進方策 |
固定されたデータで、分担者が各々の視点から、解析を行う。 本田:権威ある情報を受け取った群と権威を付加していない情報を受け取った群で、行動変容の度合いに差があったか。歩行時間、体重増減などどんな行動に変容が現れたかを解析する 坂本:上記2つの群で、血中ビタミンD濃度の増加に差があるか、血中ビタミンDの変化と相関する因子は何か検討する 荻島:上記2つの群で妊娠合併症やメンタルヘルスに差があったか検討する
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