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慢性腎不全モデル動物におけるビスホスホネート薬と運動療法の骨と骨格筋に対する効果

研究課題

研究課題/領域番号 21K09269
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56020:整形外科学関連
研究機関秋田大学

研究代表者

宮腰 尚久  秋田大学, 医学系研究科, 教授 (90302273)

研究分担者 本郷 道生  秋田大学, 医学系研究科, 教授 (50375250)
粕川 雄司  秋田大学, 医学部附属病院, 准教授 (60375285)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード慢性腎臓病 / 骨粗鬆症 / 運動療法 / ビスホスホネート薬 / 骨密度 / 骨強度 / 骨格筋
研究開始時の研究の概要

高齢者に増加する骨粗鬆症と慢性腎臓病(CKD)はともに骨の脆弱化や筋の萎縮により転倒や骨折のリスクを増加させる。しかし、骨粗鬆症治療薬であるビスホスホネート薬は、進行したCKDの患者には使用できないため、その治療法は確立されていない。近年、運動療法が腎機能を改善することが明らかになり、腎機能が低下し骨粗鬆症を伴った高齢者に対し、運動療法による腎機能の改善とビスホスホネート薬による骨粗鬆症治療の併用療法は、骨折リスクを減らすことが期待される。そこで、本研究では「CKDモデルラットにおいてビスホスホネート薬と運動療法の併用が骨の脆弱化や筋萎縮を改善するかどうか」を検証する。

研究成果の概要

慢性腎臓病(CKD)モデルラットにおいて,ビスホスホネート薬(アレンドロネート:ALN)と運動療法の併用効果を検証した.ALNは腎機能を悪化させず,骨密度,骨強度,骨微細構造,骨代謝を有意に改善した.トレッドミル運動(Exe)単独は,骨微細構造と骨代謝,腎間質線維化面積を改善した.ALNとExeの併用療法は,CKD群に比べ骨密度,骨強度,骨微細構造,骨代謝,間質線維化面積を改善した.ALNとExeの併用療法は,腎機能を悪化させることなく,骨密度,骨強度,骨微細構造、および骨代謝を改善したことから,安全かつ有効である可能性が示唆された.一方,ALNとExeの骨格筋への効果は,検証中である.

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年の高齢化に伴い慢性腎臓病(CKD)患者の高齢化も進んでいる.高齢のCKD患者では,骨強度の低下と筋萎縮により骨折しやすくなる.高齢者の骨折は,健康寿命を縮めるため骨強度を回復し筋萎縮を予防する治療が必要となる.本研究では,CKDモデルラットにおいて運動療法と薬物治療の併用療法は,腎機能障害を悪化することなく骨密度や骨強度を改善した.一方,骨格筋への効果は検証中であるが,併用療法によりCKDによる筋萎縮を防止することが期待されている.今後,CKDの患者において,運動療法と薬物治療の併用療法により,骨強度と筋力を維持し骨折のリスクを軽減できれば高齢CKD患者の健康寿命の延伸に寄与できる.

報告書

(4件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (6件)

  • [雑誌論文] Effects of bisphosphonates and treadmill exercise on bone and kidney in adenine-induced chronic kidney disease rats2023

    • 著者名/発表者名
      Harata Shuntaro、Kasukawa Yuji、Nozaka Koji、Tsuchie Hiroyuki、Shoji Ryo、Igarashi Shun、Kasama Fumihito、Oya Keita、Okamoto Kento、Miyakoshi Naohisa
    • 雑誌名

      Journal of Bone and Mineral Metabolism

      巻: 41 号: 6 ページ: 785-796

    • DOI

      10.1007/s00774-023-01471-6

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] ビスホスホネートとトレッドミル運動の併用の慢 性腎臓病モデルラットにおける骨と腎臓に対する 効果の検討2023

    • 著者名/発表者名
      原田 俊太郎 粕川 雄司 野坂 光司 土江 博幸 大屋 敬太 岡本 憲人 宮腰 尚久
    • 学会等名
      第38回 日本整形外科学会基礎学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 慢性腎臓病モデルラットにおけるビスホスホネートと運動療法の骨と腎臓に対する効果の検討2022

    • 著者名/発表者名
      原田俊太郎 粕川雄司 野坂光司 土江博幸 阿部和伸 齋藤光 東海林諒 笠間史仁 五十嵐駿 岡本憲人 大屋敬太 宮腰尚久
    • 学会等名
      第43回 東北骨代謝・骨粗鬆症研究会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] アデニン誘発性慢性腎臓病モデルラットにおけるビスホスホネートとトレッドミル運動の骨と腎臓に対する効果2022

    • 著者名/発表者名
      原田俊太郎 粕川雄司 野坂光司 土江博幸 阿部和伸 齋藤光 東海林諒 笠間史仁 五十嵐駿 岡本憲人 大屋敬太 宮腰尚久
    • 学会等名
      第37回 日本整形外科学会基礎学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] アデニン誘発性慢性腎臓病モデルラットにおけるビスホスホネートと運動療法の骨と腎臓に対する効果の検討2022

    • 著者名/発表者名
      原田俊太郎 粕川雄司 野坂光司 土江博幸 阿部和伸 齋藤光 東海林諒 笠間史仁 五十嵐駿 岡本憲人 大屋敬太 宮腰尚久
    • 学会等名
      第40回 日本骨代謝学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 慢性腎臓病モデルラットにおけるビスホスホネートとトレッドミル運動の骨と腎臓に対する効果の検討2022

    • 著者名/発表者名
      原田俊太郎 粕川雄司 野坂光司 土江博幸 阿部和伸 齋藤光 東海林諒 笠間史仁 五十嵐駿 岡本憲人 大屋敬太 宮腰尚久
    • 学会等名
      第42回 日本骨形態計測学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 慢性腎臓病モデルラットにおけるビスホスホネートと運動療法の骨と腎臓に対する効果の検討2022

    • 著者名/発表者名
      原田俊太郎 粕川雄司 野坂光司 土江博幸 阿部和伸 齋藤光 東海林諒 笠間史仁 五十嵐駿 岡本憲人 大屋敬太 宮腰尚久
    • 学会等名
      第43回東北骨代謝・骨粗鬆症研究会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

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