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ユース世代のスポーツ外傷障害予防に向けたパフォーマンス定量解析に関する基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K09277
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56020:整形外科学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

馬込 卓弥  大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい准教授 (20769731)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワードパフォーマンス定量解析 / 外傷障害予防 / ユース世代 / 新システムの構築 / リスク因子解析
研究開始時の研究の概要

本研究の目的は、ユース世代のスポーツ外傷障害予防に有効なパフォーマンス定量解析の確立である。どの競技も共通であるが、これからの我が国を牽引する育成年代の選手を庇護することは肝要である。
そこで本研究では、非侵襲で軽量なウェアラブルセンサにて選手の活動度を計測し、外傷障害の発生した選手の活動の特徴を導出する。選手自身やメディカルチームの主観的な評価に加えて、科学的で客観的なデータを取集しリスク因子を突き止めることに挑みたい。

研究実績の概要

本研究の目的は、ユース世代のスポーツ外傷障害予防に有効なパフォーマンス定量解析の確立である。どの競技も共通であるが、これからの我が国を牽引する育成年代の選手を庇護することは肝要である。代表クラスに関してはドクターをはじめメディカルチームが帯同する確率が高い。一方で、競技特性を考慮した場合、例えばサッカーではボディコンタクトがダイレクトであり身体的負荷が大きく、外傷障害の起因となるトリガーが日々の練習だけでなく試合中も多い。一度、大きな損傷を受けると選手生命が断たれるだけでなく、動きの制限を課せられる。その事案がトリガーとなることで、選手自身の健康寿命の短縮に繋がりQOLを著しく低下させる。
我が国を支えるスポーツ選手であり、将来性のあるユース世代から、この様なスパイラルに陥る負の連鎖は是が非でも断ち切らなければならない。そこで本研究では、非侵襲で軽量なウェアラブルセンサにて選手の活動度を計測し、外傷障害の発生した選手の活動の特徴を導出する。選手自身やメディカルチームの主観的な評価に加えて、科学的で客観的なデータを取集しリスク因子を突き止める本研究は、競技復帰の目安となる指標や身体負荷を解析するシステムを確立することに繋がり、大きくスポーツ医科学の発展に寄与するものである。そのための予備実験をはじめ、システムの構築を本年度では実施しデータの解析を行うことで次年度の研究布石を打つことが出来た。また、サッカーに限らず同じチームスポーツでの技術や知見の応用が可能かどうかも検討しつつある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究の目的は,ユース世代のスポーツ外傷障害予防に有効な定量解析の確立である. 2023年度についても,練習や試合等における日々のパフォーマンスと外傷障害リスクとの関連性についてウェアラブルセンサを主として計測を行っている.これらの因果関係に着目し,リスクを誘因する危険因子を解明することを主軸に据え,研究を引き続き進捗している.競技自体のターゲットはサッカーを主として行っているが,2024年度からも引き続き,前年度までの現場やfield及び練習場でのデータ取得を目指していきたい. さらに,今まで得られたデータを整理することで,out-putにも時間を充足させていきたい.引き続き,これらのパフォーマンス自体の解析とパフォーマンスを左右するコンディションについて関連性をウェアラブルセンサから探る計画で行う.ただ,サッカーで得られつつある知見等を,今年度は「違うスポーツにも応用が可能かどうか」にもチャレンジしていきたい.このような新しいアプローチも本研究に取り入れることで,また違った角度からの解析へと繋がると考えている.つまり,多様な視点を掛け合わせることで,スポーツ医学そのものに対しても新しい観点を見出せる可能性が高いと判断している.したがって,本研究課題の進捗状況は,おおむね順調に進展していると判断した.

今後の研究の推進方策

今後の研究の推進方策としては、自分自身の経歴を活用しつつ現場と基礎研究のfieldをリンクさせた取り組みを引き続き進捗していきたい。具体的には、本研究の推進にあたり、スポーツ医学講座の教員として日本代表選手の競技復帰を目指したリハビリ現場や医師と外傷障害の診断等にも携わってきた経験を活用させる。また現在も大学やユースチームといった各ユース世代の実測現場にも立つ契機も多い。したがって、これらの経験と共に、研究手段として、非侵襲かつ軽量なウェアラブルセンサにて選手の活動度を計測し、外傷障害の発生した選手の活動の特徴を導出していく予定である。外傷障害を誘引させるトリガーを探索することで、ケガリスク(選手自身の健康寿命の短縮に繋がりQOLを著しく低下させる)を軽減し、スポーツ医科学の発展に寄与したい。
特に、今年度はサッカーだけに限らず、チームスポーツは多くあるので違う競技にも研究応用が可能かどうかの検討も行いたいと考えている。また要素として例えば、心拍数を計測し従前の運動データと比較する等といった新たな観点も見出していきたいと考えている。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (13件)

すべて 2024 2023 2022

すべて 雑誌論文 (8件) (うち査読あり 8件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 2件、 招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Relationship between Base-running Time and Physical Fitness in Male Elementary School Baseball Players.2024

    • 著者名/発表者名
      Azusa UEMATSU,Takuya MAGOME,Eiji CHIBA,Hiroaki MATSUYAMA,Tetsushi SATO,Shigeyuki WAKATA,Yoshihiro TATSUMOTO
    • 雑誌名

      Bulletin of the Faculty of Sociology,Otemon Gakuin University

      巻: 9 ページ: 1-7

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] モバイル端末を用いたスポーツ診療:AI・Iot/センサ技術を用いたスポーツ医学への応用2023

    • 著者名/発表者名
      馬込卓弥
    • 雑誌名

      日本臨床スポーツ医学会誌

      巻: 31(3) ページ: 410-413

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] スポーツ傷害のリスク評価に向けた運動データの特徴抽出手法2022

    • 著者名/発表者名
      Takeshi Tanaka,Takuya Magome,Toru Yamaguchi,Norio Gouda
    • 雑誌名

      情報処理学会論文誌

      巻: 63 号: 7 ページ: 1321-1330

    • DOI

      10.20729/00218814

    • 年月日
      2022-07-15
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] AI・IoTとスポーツ医学,AI・IoT/センサ技術のスポーツ医学への応用2022

    • 著者名/発表者名
      馬込卓弥
    • 雑誌名

      The Journal of Clinical Sports Medicine

      巻: 39 ページ: 764-768

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 体育科教育を再定義する「教育(体育科教育)と医学をコラボさせよう!」2022

    • 著者名/発表者名
      馬込卓弥
    • 雑誌名

      体育科教育

      巻: 70 ページ: 52-53

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 体育科教育を再定義する(現代社会における体育科教育とスポーツ医学の関係性とは!?)2022

    • 著者名/発表者名
      馬込卓弥
    • 雑誌名

      体育科教育

      巻: 70 ページ: 62-63

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 体育科教育を再定義する(体育科教育を「外傷・障害から防ぐ」の観点から眺めてみよう!)2022

    • 著者名/発表者名
      馬込卓弥
    • 雑誌名

      体育科教育

      巻: 70 ページ: 68-69

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 高齢者の水中歩行動作ならびに 集団的水中運動プログラムにおける運動強度の特徴2022

    • 著者名/発表者名
      Takeshi MATSUI, Juri TATSUMI, Tatsuya SAITO, Sho ONODERA, Hiroki HAMADA, Noboru YOSHIDA, Takuma WADA, Takuya MAGOME and Yoshihiro TATSUMOTO
    • 雑誌名

      川崎医療福祉学会誌

      巻: 31 号: 2 ページ: 477-488

    • DOI

      10.15112/00014911

    • URL

      https://kwmw.repo.nii.ac.jp/records/14985

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] ML-based scene classification using basketball player's tracking data for team performance analysis.2023

    • 著者名/発表者名
      Takeshi Tanaka Takuya Magome
    • 学会等名
      ic SPORTS 2023 11th International Conference on Sports Sciences Research and Technology Support.
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 学校教師とサッカーコーチが子どもに対して行う会話が及ぼす影響(会話と環境の差異に着目して)2023

    • 著者名/発表者名
      山本伊織,馬込卓弥
    • 学会等名
      日本スポーツ教育学会 第43回 国際大会・東アジアスポーツ教育学会 第11回大会(日本体育大学)
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] Communication analysis with wearable acceleration sensor contributed to for physical education in Japan.2022

    • 著者名/発表者名
      Takuya Magome
    • 学会等名
      European College of Sports and Science2022
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 小学校体育授業におけるウェアラブルセンサを利用した基礎研究 客観的 評価の可能性に着目して2022

    • 著者名/発表者名
      馬込卓弥
    • 学会等名
      日本スポーツ教育学会 第42回学会大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] シンポジウム13 モバイル端末を用いたスポーツ診療 「AI・Iot/センサ技術を用いたスポーツ医学への応用」2022

    • 著者名/発表者名
      馬込卓弥
    • 学会等名
      第33回日本臨床スポーツ医学会学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 招待講演

URL: 

公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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