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自家脂肪由来幹細胞シートを用いた革新的な巨大骨欠損再建法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K09295
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56020:整形外科学関連
研究機関金沢大学

研究代表者

下川 寛右  金沢大学, 附属病院, 医員 (00882515)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードMasquelet法 / 自家脂肪由来幹細胞 / 骨再建 / 自家腸骨移植
研究開始時の研究の概要

重症外傷や骨髄炎などにより生じた骨欠損に対する再建法の1つであるMasquelet法において、自家脂肪由来幹細胞(ADSCs)を組み合わせることで、より優れた骨形成能を持つ術式へと進化させることを目的とする。これによって健常部からの骨採取の削減、骨癒合までの期間短縮、再建可能な骨欠損量の上限を超えられるなどといったメリットが期待される。
今回、ラットを対象にMasquelet法を行い、移植材料として、何も使用しないモデル、自家海綿骨を用いたモデル、ADSCsをシート状にしたものを用いたモデルの3群を作成する。これらに対し、骨癒合の経過や力学的強度、骨形成能について比較検討を行う。

研究成果の概要

Masquelet法と呼ばれる骨再建法に自家脂肪由来幹細胞(ADSCs)を用いることで、本来必要な健常部からの骨移植を不要とする術式の開発を目標として実験を行った。ラットを対象とし、ADSCsをシート化したものを骨の代わりに移植したが、期待していた骨癒合を得ることができず、人工骨と混合しても尚、良い結果が得られなかった。
成果の1つとしては、過去に報告のない自家腸骨を用いたMasquelet法のラットモデルの作成に成功したことである。しかし、ADSCsを用いての術式は未開拓のままであり、今後は同種骨(別の個体から採取した骨)を併用する形でのモデルの可能性について検討を進める予定である。

研究成果の学術的意義や社会的意義

Masquelet法は一般整形外科で用いられる骨再建法の1つであるが、再建には多量の移植骨を必要とするため健常部への侵襲が大きいことや骨が癒合するまでに時間がかかることが問題として挙げられている。本研究は上記の課題を克服すべく、脂肪組織を由来とした細胞を骨分化させることで骨癒合の助けとなり、移植骨自体の採取も不要とできる新たな術式へと進化させることを目標とした。今回の研究では脂肪細胞のみ、あるいは人工骨の併用では難しいことが判明したが、今後の研究へのステップとして重要な結果が得られた。また、前段階として作成した腸骨移植モデルは過去に報告がなく、様々な研究に応用可能と考える。

報告書

(4件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024 2022

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Rat model of induced membrane technique with an autologous iliac bone graft2024

    • 著者名/発表者名
      Kanu Shimokawa, Hidenori Matsubara, Toshifumi Hikichi, Yuki Fushitani
    • 学会等名
      Annual Meeting of the American Academy of Orthopedic Surgeons, 2024
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 自家腸骨移植を用いたラットMasqueletモデルの作成2022

    • 著者名/発表者名
      下川 寛右、松原 秀憲、濱田 知、引地 俊文、土屋 弘行
    • 学会等名
      第37回日本整形外科学会基礎学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

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