研究課題
基盤研究(C)
関節リウマチは炎症性疾患で、関節の骨破壊を伴う。近年の治療法の進歩にも関わらず、骨・関節破壊や骨粗鬆症性脆弱骨折が完全にコントロールされたとは言いがたい。本研究では炎症性関節炎の骨代謝においてヒストンや非ヒストンタンパクの脱メチル化を行う多機能タンパクであるKDM1Aの各細胞間での役割を解明することで新たな関節リウマチの治療法を探索する。具体的には、1.KDM1Aの破骨細胞分化における役割の同定、2.KDM1Aの滑膜細胞における役割の同定、3.KDM1Aの炎症性関節炎における骨代謝制御機構の解明を行う。
関節リウマチは炎症性疾患で、関節の骨破壊を伴う。近年の治療法の進歩にも関わらず、骨・関節破壊や骨粗鬆症性脆弱骨折が完全にコントロールされたとは言いがたい。関節リウマチにおける骨組織では破骨細胞と骨芽細胞の相互作用以外に、滑膜組織からの刺激により骨吸収が亢進している。本研究では炎症性関節炎の骨代謝においてKDM1Aの各細胞間での役割を包括的に解明し、関節リウマチの新たな治療法を探索することを目的とした。我々はKDM1aが、siRNAおよび阻害剤を使った実験で、破骨細胞分化に重要であることを発見した。RNA-seqを用いた解析でKDM1Aは破骨細胞分化において、炎症パスウェイ、低酸素パスウェイ、細胞周期パスウェイを制御することが予想された。さらにRA滑膜組織ではOA滑膜組織でKDM1Aの発現は亢進していた。マクロファージをTNF刺激するとKDM1Aの発現が亢進した。申請者は以前破骨細胞分化において、炎症パスウェイ、低酸素パスウェイ、細胞周期パスウェイいずれも、糖代謝に関連した、細胞代謝を制御することを示しており、KDM1Aは破骨細胞分化に必要なエネルギーを供給する際に重要な因子である可能性がある。つぎに、関節炎モデル回復期におけるサルコペニア改善における役割の検討をおこなった。マウス関節炎モデルにKDM1A阻害薬を投与したところ、KDM1A阻害薬はマウス関節炎モデルの関節炎の抑制を認めなかった。握力やトレッドミルを使用した持久力、病理組織標本における筋断面積においても、KDM1Aによる阻害で筋肉量や筋力の有意な回復は認めなかった。
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すべて 雑誌論文 (36件) (うち国際共著 2件、 査読あり 36件、 オープンアクセス 13件) 学会発表 (15件) (うち招待講演 2件)
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