研究課題/領域番号 |
21K09310
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
渡部 欣忍 帝京大学, 医学部, 教授 (00295651)
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研究分担者 |
乾 貴博 帝京大学, 医学部, 助手 (10724213)
安野 伸浩 帝京大学, 薬学部, 教授 (20463870)
宮本 亘 帝京大学, 医学部, 講師 (30437553)
松元 一明 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 教授 (60733160)
安井 洋一 帝京大学, 公私立大学の部局等, 講師 (80527466)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | テジゾリドリン酸エステル / MRSA感染 / テジゾリド |
研究開始時の研究の概要 |
整形外科手術の手術関連感染症の中でも難治性感染症の多くがMRSAを起炎菌とする。テジゾリドはこれまでのMRSA治療薬の欠点を改善した新規抗菌薬として臨床の現場に普及しつつあるが、骨組織の移行性や局所での濃度は不明である。本研究では整形外科手術感染症の中で難治性であるMRSA骨髄炎に対して前方視的観察研究を行い、テジゾリドの血中および蛋白非結合型濃度を測定し、人体における骨組織の移行性や局所での濃度を明らかにする。また組織内の薬物動態と有効性および安全性の関係をPK/PD解析により明らかにする。本研究によりMRSA骨髄炎に対するテジゾリドのPK/PD理論に基づいた戦略的抗菌薬治療指針を確立する。
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研究実績の概要 |
わが国は2007年に超高齢社会に突入し、高齢者数の増加に伴い整形外科手術件数も年間120万件超に増加し、数%に手術関連感染症が発生している。その中でも難治性感染症の多くが methicillin-resistant Staphylococcus aureus(MRSA)を起炎菌とする。テジゾリドリン酸エステル(テジゾリド)はこれまでのMRSA治療薬の欠点を改善した新規抗菌薬として保険適応を取得し臨床の現場に普及しつつあるが、現時点で骨組織の移行性や局所での濃度は不明である。 本研究の目的は、整形外科手術感染症の中で頻度が高くかつ難治性である二次性MRSA感染に対して前方視的観察研究を行い、二次性MRSA感染に対して投与するテジゾリドの血中および蛋白非結合型濃度を測定し、人体における骨組織の移行性や局所での濃度を明らかにすることである。また、pharmacokinetics/Pharmacodynamics(PK/PD)解析により組織内の薬物動態と有効性および安全性の関係を明らかにすることで、テジゾリドの PK/PD理論に基づいた戦略的抗菌薬治療指針を確立することである。本研究は倫理委員会の承認を得て、現在、帝京大学医学部附属病院で手術療法を行う外傷後および手術後の二次性MRSA感染の症例を対象として前方視的観察研究を行っている。一連の骨髄炎に対する治療・検査の中で、テジゾリド投与後の各組織を帝京大学病院で採取した後、慶應義塾大学薬学部薬効解析学講座でテジゾリドの血中濃度および蛋白非結合型濃度を組織毎に測定する。有効性については定性的(改善、不変、悪化)および定量的評価(白血球数、ESR、CRP)を用いる。安全性については、Common Terminology Criteria for Adverse Events Version 5.0に基づき副作用のgrade分類を行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
理由 研究は実施できているが、当初の予定よりも症例が少なくやや遅れている
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今後の研究の推進方策 |
探索研究であるため事前の特定が困難である。慶應義塾大学薬学部薬効解析学講座では、他の薬剤でのPK/PD解析の経験から20症例×10検体あれば薬物の組織内血中動態を把握が可能であった。帝京大学医学部附属病院は年間約15例の外傷後および手術後の二次性MRSA感染症例の治療を行っている。この数年間は症例が少なくやや遅れているが、研究実施期間を延長すれば実施可能と考えている。
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