研究課題/領域番号 |
21K09317
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
武内 章彦 金沢大学, 附属病院, 助教 (70512218)
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研究分担者 |
山本 靖彦 金沢大学, 医学系, 教授 (20313637)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 骨肉腫 / がん幹細胞 / エクソソーム / 微小環境 |
研究開始時の研究の概要 |
骨肉腫幹細胞モデルが、微小環境を形成する細胞にどのように作用しているかの解析を進めるとともに、mir34a、Wnt5aそれぞれの作用も解析する。また、免疫系保持マウスにマウス骨肉腫細胞を移植し、合成mir34aとWnt5a阻害剤および免疫チェックポイント阻害剤(ICI) やマルチキナーゼ阻害剤(MKI)で治療し、微小環境を含めた効果を解析する。さらに、臨床検体において、微小環境を形成している細胞と臨床経過・予後との関連があるかを明らかにすることで、新たな病態解明および治療ターゲットの創出を行うことが研究目的である
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研究実績の概要 |
本研究では、これまでの解析で見出したRAGEによって誘導される骨肉腫幹細胞モデルで、miR34aとWnt5aが重要である点から、骨肉腫幹細胞の微小環境に対する作用、miR34aとWnt5aの微小環境に与える影響をin-vitroで解析し、さらにマウス骨肉腫細胞を免疫保持マウスに移植し、微小環境を標的とした治療薬(免疫チェックポイント阻害薬、マルチキナーゼ阻害薬)と合成miR34aやWnt5a阻害薬を併用することで、がん幹細胞と微小環境を標的とした治療効果を解析し新たな治療戦略創出へと繋げることを目的としている。 2022年度は以下の解析を行った。 1. マウス骨肉腫細胞株であるDunnでマウス型RAGEと内在性分泌型RAGEが発現していることを遺伝子発現解析(RT-PCR)にて確認した。また、高転移株であるLM8よりもDunnの方がマウス型RAGEと内在性分泌型RAGEの発現が高く、Dunnのスフェロイド形成能がLM8よりも高いという結果であった。2. Dunnにヒト型RAGE遺伝子とmockを導入し、安定発現していることを確認した。3.LM8-RAGE、LM8-Mockをマウスに移植し、LM8-RAGEはLM8-Mockよりも移植部位での腫瘍形成脳が高かった。4. 骨肉腫組織(手術検体)におけるa miR-34の発現の解析をIn-situ-hybridizationで症例数を増やして行い、陽性率と臨床経過や原発巣と転移巣での発現率に相関はない印象であったが、発現している部位が症例ごとに腫瘍内と周囲組織で異なっていた。さらにRAGEの染色も追加して、RAGEの発現とmiR-34aの発現の相関を解析している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2022年度に、骨肉腫幹細胞とmockのエクソソームの網羅的解析を計画していたが、高転移株のLM8の親株のDunn骨肉腫細胞株にRAGE遺伝子を導入することと、LM8とDunnのRAGE高発現細胞のin vitroのマウス移植の解析をする予定としたため実施しなかった。また、微小環境を形成する細胞との共培養も上記のために2023年度に行う予定とした。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は、LM8-RAGE細胞株とDunn-RAGE細胞株を用いて、vitroでは,miR-34a, Wnt5aの発現解析、エクソソームの網羅的解析、微小環境を形成する細胞との共培養解析を行い、マウスに移植し腫瘍形成・転移能の評価と微小環境を標的とした治療薬(免疫チェックポイント阻害薬、マルチキナーゼ阻害薬)による抗腫瘍効果の解析を予定している。また、骨肉腫の手術検体におけるRAGEとmir-34aの発現を二重染色で解析予定である。
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