研究課題/領域番号 |
21K09330
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022-2023) 大阪市立大学 (2021) |
研究代表者 |
橋本 祐介 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 特任教授 (10382178)
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研究分担者 |
中嶋 康博 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 講師 (40548567)
折田 久美 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 博士研究員 (40748597)
佐伯 壮一 名城大学, 理工学部, 教授 (50335767)
箕田 行秀 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (90453133)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | stem cell mobilization / 骨髄液 / 半月板修復 / G-CSF / 半月板再建 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の概要は ・骨髄もしくは末梢血由来、いずれからの動員細胞がより半月板治癒に関係しているか?、 ・骨髄もしくは末梢血からの動員細胞をより高濃度に半月板損傷部位に集結させることが可能か?(stem cell mobilization法)であるため、まず血液に由来するfibrin clotの解析を行う。次に細胞動員に有用な薬剤を用いて、半月板修復促進を検索する
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、stem cell mobilization技術を開発し、有効性を検証することである。ラットを用いて、G-CSFを5日間腹腔内投与後、内側半月板前節を切除した(G-CSF投与群)、対照群には同容量のPBSを腹腔内投与した(control群)を作製した。術後の末梢血および、半月様組織の間葉系幹細胞数をフローサイトメーターを用い計測し、半月様組織、関節軟骨は組織学的スコアで評価した。G-CSF投与群において、末梢血、半月様組織の間葉系幹細胞数は術後1週にで有意に多く、半月様組織の組織学的スコアは、術後1週、2週、4週、8週で有意に良好であり、関節軟骨は、術後8週で有意に良好だった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膝半月板損傷はその後の自然修復が期待できないため、放置すると関節機能が破綻し、著しいADL低下をもたらす。半月板機能を温存するためには半月板の治癒促進、再生技術が必須である。しかし通常手術後の半月板組織の修復には限界があるため、その修復能力を向上させる技術が必要である。今回はG-CSF投与群の半月様組織は、control群に比較して間葉系幹細胞が多く存在し、より正常に近い半月組織を再現できると同時に、軟骨組織保護にも有効であることが判明した。これを臨床に応用すれば、半月板損傷の治療成績の向上に役立てられる可能性がある。
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