研究課題/領域番号 |
21K09349
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
嘉手川 豪心 琉球大学, 医学部, 非常勤講師 (10444910)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 間質性膀胱炎 / ラット / 自己免疫 / 実験的自己免疫性膀胱炎 |
研究開始時の研究の概要 |
実験的自己免疫性膀胱炎(EAC)ラットの痛みや膀胱機能に及ぼす因子をin vivoおよびin vitroで評価すること、そしてヒト間質性膀胱炎・膀胱痛症候群(Interstitial cystitis/Bladder pain syndrome: IC/BPS)患者の組織学的評価を介してIC/BPSの病変の局在を明らかにすることを目的としている。
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研究成果の概要 |
間質性膀胱炎/膀胱痛症候群の原因として自己免疫の関与が考えられている。間質性膀胱炎/膀胱痛症候群の病態解明のために、ラットを用いて実験的自己免疫性膀胱炎を作成した。実験的自己免疫性膀胱炎ラットは、ドナーラットの膀胱組織を投与することによって生成した。実験的自己免疫性膀胱炎ラットは、(1)疼痛閾値の低下、(2)膀胱収縮間隔の短縮、(3)膀胱壁全体の上皮表面の不規則性、(4)膀胱と血管内皮へのストレス顆粒の蓄積を示した。よって実験的自己免疫性膀胱炎ラットが臨床的な間質性膀胱炎/膀胱痛症候群を反映して痛みと頻尿を示し、膀胱上皮と血管内皮が間質性膀胱炎/膀胱痛症候群の主な部位であることを示唆した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
間質性膀胱炎・膀胱痛症候群は、膀胱痛や頻尿などの症状により生活の質を著しく低下させる難病であるが、その病態が解明されていないために有効な薬物治療や根本的治療法がない。そのため、疾患の克服に向けて詳細な病態解明のための適切な動物モデルの確立が望まれている。臨床症状に類似した所見を呈する実験的自己免疫性膀胱炎ラットを作製したところ、外的ストレス暴露に応答して形成されるストレス顆粒が膀胱上皮と血管内皮に集積することを見出し、これまで明らかでなかったIC/BPSの病変の局在を検討することが可能になった。実験的自己免疫性膀胱炎ラットを用いることで間質性膀胱炎・膀胱痛症候群の病態解明に貢献できる。
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