研究課題/領域番号 |
21K09360
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
畔柳 佳幸 愛知医科大学, 医学部, 講師 (30800031)
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研究分担者 |
岩崎 研太 愛知医科大学, 医学部, 准教授 (10508881)
小林 孝彰 愛知医科大学, 医学部, 教授 (70314010)
三輪 祐子 愛知医科大学, 医学部, 助教 (90572941)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | CNI腎症 / 腎毒性 / 非翻訳RNA / 非翻訳性 RNA / 腎移植 / ncRNAプロファイリング / RNAプロファイリング |
研究開始時の研究の概要 |
カルシニューリン阻害薬(Calcineurin inhibitor;CNI)の登場は臓器移植の短期生着率の向上に寄与してきた。一方で長期生着時代に突入した現在、長期使用の副作用としておこる腎障害が移植臓器の生着を阻む大きな問題となっている。本研究は近年様々な分野において早期発見の指標として使用されている非翻訳性RNA(non-coding RNA;ncRNA)を用いることで、CNIの副作用である腎障害の早期発見につなげることを目的とする研究である。
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研究成果の概要 |
本研究は、カルシニューリン阻害薬(CNI)の使用による腎毒性(CNI腎症)の早期発見を目指している。CNIは移植後の拒絶反応抑制に有効だが、長期使用による腎毒性が問題となる。研究では、腎移植患者のmiRNAプロファイリングを行い、CNI腎症に特異的なmiRNA発現パターンを特定することを試みた。その結果、CNI腎症に関連する8つのmiRNAを発見し、これらは早期診断の新たなバイオマーカーとなる可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、カルシニューリン阻害薬(CNI)による腎毒性(CNI腎症)の早期診断に新たな知見を提供する点で学術的意義が高い。具体的には、腎移植患者におけるmiRNAプロファイリングを通じて、CNI腎症に特異的な8つのmiRNAを同定したことが挙げられる。これにより、従来の侵襲的な腎生検に代わる非侵襲的な診断法の確立が期待される。また、早期診断により、適切な免疫抑制剤の減量や変更が可能となり、移植腎の長期生着を実現できる。この研究は、移植医療の質を向上させ、患者の生活の質を大幅に改善する社会的意義を持つ。
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