研究課題/領域番号 |
21K09385
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
岩崎 研太 愛知医科大学, 医学部, 准教授 (10508881)
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研究分担者 |
石山 宏平 愛知医科大学, 医学部, 准教授 (50437589)
小林 孝彰 愛知医科大学, 医学部, 教授 (70314010)
三輪 祐子 愛知医科大学, 医学部, 助教 (90572941)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 移植免疫 / ヒト免疫 / エピトープ / 樹状細胞 / single cell / 濾胞性T細胞 / アロ応答 / 臓器移植 / 免疫寛容 / CD4 T-cell / 抗原提示 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、DSA産生に必要な特定のクローンをAPC-CD4培養系と併用することで、迅速なDSA産生と拒絶反応を感知する新規モニタリングへの使用を第一目的とする。さらに、ドナー抗原特異的なTreg/Tfr作成が可能となれば、免疫順応・寛容を達成するための新たな免疫療法へと展開できる独創性を持っている。本研究ではレシピエントCD4 T細胞に着目しているが、世界的にはDCregによる免疫寛容誘導も研究や治験が進められており、我々の研究室でも簡便に作成可能である。ドナー抗原特異的TCRを持つ細胞の改変を含めた免疫療法へと将来は展開させたい。
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研究成果の概要 |
間接的アロ応答によるドナーHLA特異的抗体(DSA)の生成は、移植臓器の長期生存に有害である。本研究では、間接的アロ応答を評価する新しい方法を確立した。CD4+T細胞の増殖は、同種抗原をパルスしたDCとの共培養後に強く観察された。DSA陽性患者において、IL-21産生メモリーT細胞は、移植前と比較して移植後に有意に増加した(9.23±9.08対43.9±29.1、P < 0.001)。間接経路のCD4 + T細胞応答を評価することにより、de novo DSA産生の基礎となるメカニズムに関する新たな知見が得られ、抗体媒介性拒絶反応に対する効果的な戦略の開発につながる可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
臓器移植患者では術後にB細胞を活性化する濾胞性T細胞が増加する。T/B細胞は外来抗原ペプチド断片や、その3次元構造を各々の受容体で認識することになり、抗原決定基はエピトープと呼ばれる。その重要性についてはこれまでin silicoで解析したところ、T/Bの推定エピトープ数の多さと抗ドナーHLA抗体産生に相関関係が認められた。また、エピトープレベルで共通推定ペプチドが存在する場合にドナーHLA特異的抗体が生じやすいことを報告した。この仮説立証ため、樹状細胞にドナー抗原を貪食・提示させ、活性化されるT細胞を検出し移植後の感作状態を評価できるin vitro実験系を構築した。
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