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腎細胞がん微小環境におけるCD8陽性T細胞と癌線維芽細胞の相互作用の病態解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K09398
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56030:泌尿器科学関連
研究機関広島大学

研究代表者

北野 弘之  広島大学, 病院(医), 助教 (60721933)

研究分担者 北台 靖彦  県立広島大学, 人間文化学部, 教授 (10304437)
仙谷 和弘  広島大学, 医系科学研究科(医), 講師 (30508164)
弓削 亮  広島大学, 病院(医), 講師 (70794791)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワード癌線維芽細胞 / 癌微小環境 / Nesprin1 / 腎細胞癌 / MSC / 腎細胞癌微小環境
研究開始時の研究の概要

癌微小環境は、癌細胞以外に、間質細胞と免疫細胞により構成されて、間質細胞と免疫細胞の局在により、癌は3つのphenotypeに分類されている。しかし、腎細胞癌において、これらphenotypeと癌の増殖・進展、予後との関連は報告されていない。私たちは、これまでに間質細胞の癌線維芽細胞(CAF)が癌の増殖に関与している事を明らかにしてきたが、間質細胞のなかで中心的役割を持つCAFと免疫細胞であるCD8陽性T細胞の相互作用を検証する事により、癌の増殖・進展に対する間質と腫瘍免疫の関りを解明できると考えている。

研究成果の概要

腎癌細胞株はMSCとの共培養で細胞増殖や遊走能が上昇した。ルシフェラーゼ、GFP発現ヒト腎癌細胞株Caki-1を用いてた同所移植モデルマウスをコントロール群(C群)とMSCを尾静脈から注入したMSC群に振り分けた。MSC群で腫瘍量が増大した。摘出腫瘍の免疫染色からMSCは線維芽細胞に分化したことを確認した。Caki-1はMSCとの共培養では有意に細胞増殖と遊走能が増強された。またNesprin1の腎細胞癌における機能は不明瞭であり線維芽細胞との関連も考えて機能解析を施行した。Nesprin1陰性群でOS、CSS、PFSが短縮した。腎癌でのNesprin1欠失は浸潤能と遊走能の亢進に寄与する。

研究成果の学術的意義や社会的意義

腎細胞癌において癌線維芽細胞は骨髄由来のstem cellから分化する可能を明らかにし、Nesprin1という分子がその発現により腎細胞癌の生存期間や非再発率を増加する事を明らかにした。そのため骨髄由来stem cellやNesprin1は腎細胞癌の治療標的となる可能性があると思われる。特にNesprin1は口腔がんや胃癌、肺がん、肝細胞癌、また新血管系疾患など癌だけではなく良性疾患においてもその機能が注目されており、癌治療だけではなく良性疾患での治療標的にもなる可能性が考えられた。

報告書

(4件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024 2022

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Nesprin1 deficiency is associated with poor prognosis of renal cell carcinoma and resistance to sunitinib treatment.2024

    • 著者名/発表者名
      Fukushima Takafumi
    • 雑誌名

      Oncology

      巻: 05 号: 10 ページ: 1-12

    • DOI

      10.1159/000536539

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 腎細胞癌における骨髄由来間葉系幹細胞の役割解明2022

    • 著者名/発表者名
      北野弘之
    • 学会等名
      第8回泌尿器腫瘍学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

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