研究課題/領域番号 |
21K09399
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
平田 寛 山口大学, 大学院医学系研究科, 講師 (40781307)
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研究分担者 |
早野 崇英 山口大学, 大学院医学系研究科, 講師 (30642392)
松山 豪泰 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授(特命) (70209667)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 腎細胞がん / lncRNA / 腎細胞癌 / 免疫チェックポイント阻害剤 / long non-coding RNA / 腎癌 |
研究開始時の研究の概要 |
免疫チェックポイント阻害剤(ICI)が癌治療に登場し、泌尿器科領域腫瘍でも治療適応が拡大されつつある。しかしどういった症例に有効であるかを示す治療効果予測マーカーは存在しない。我々は、non-coding RNAの中の長鎖non-coding RNA(lncRNA)が免疫反応にも関与するという報告を基に、lncRNAが癌治療におけるICIの効果に何らかの関係があるのではないかと考えた。本研究では腎癌におけるICI治療効果を予測できるlncRNAの発見に取り組む。ICI治療の有効性を予測する新たなマーカーを見出すことで、適切な医療の提供に役立つとともに癌患者の生命予後の改善に貢献する。
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研究成果の概要 |
本研究では腎癌におけるICI治療効果を予測できるlncRNAの発見に取り組む目的でICI治療無効症例の腎がん組織で発現が亢進したlncRNA LRRC75A-AS1をRNAsequenceにて同定した。このlncRNAはICI無効症例で発現が高値であり、また淡明細胞癌患者組織での検討では、lncRNA LRRC75A-AS1の発現が高値群では術後再発リスクが高いことも認められた。human 腎細胞がん細胞株を使用した基礎実験では、siRNAにて発現を低下させると腎がん細胞の増殖能や浸潤能が統計学的に有意に低下する結果であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々の結果は、今後腎がん治療に際の免疫チェックポイント阻害剤を使用する際に、前もって効果を判定できる新たなバイオマーカーとなる可能性がある。腎癌のみならず多種の癌のICI治療予測のマーカーとなる可能性もあり、広く学術的、科学技術的に、また社会全体に波及効果が期待できる。
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