研究課題/領域番号 |
21K09400
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
祖父江 理 香川大学, 医学部附属病院, 講師 (80452671)
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研究分担者 |
大崎 博之 神戸大学, 保健学研究科, 准教授 (80438291)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 腎移植 / マージナルドナー / 尿細管老化 / 移植腎 |
研究開始時の研究の概要 |
腎移植後の免疫抑制療法として、カルシニューリン阻害薬(CNI)は中心となる薬剤であるが、CNIによる移植腎への毒性は移植腎機能廃絶の主原因である。今回我々は腎移植後の移植腎生検症例を集積した移植腎病理レジストリを用いて、尿細管の老化度とCNI腎毒性発生との関連を評価し、血清・尿バイオマーカーを用いてCNI腎毒性発生リスクの層別化に加え、CNI腎毒性の発症機序・病態解明に寄与することを目的とする。 具体的には、尿細管老化度とCNI腎毒性発生の関連を評価し、血清可溶性αKlothoと尿沈査細胞診P16染色率によるCNI腎毒性発生予測を検証する。
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研究実績の概要 |
移植腎生検を行う生体腎移植後レシピエントにおいて、通常診療で得られる血液、尿データに加え、研究用血清・尿・パラフィン腎標本を採取、尿細管核におけるP16染色度を計測し、CNI腎毒性(細動脈硝子化)や移植腎予後との関連性を検討するために、香川大学単施設による前向きコホート研究を実施中である。 目標症例数は前向きコホート200例(生体腎移植を施行するドナー・レシピエント各50例と移植腎生検を施行する100名)である。 令和2年8月よりすでに登録開始しており、現在35例の登録を得ている。令和5年8月までの登録を予定している。移植腎における尿細管細胞核のP16陽性率・CNI腎毒性発生率(輸入細動脈における細動脈硝子化)・尿沈査尿細管細胞P16染色率を評価している。 また、多施設共同横断研究(移植腎病理レジストリ)によるバイオマーカー研究では、189例の登録症例の血清にてαKlotho値を測定しており、CNI腎毒性の発生との関連をROC解析にて評価予定である.大規模レジストリを用いた予後予測モデル作成に関してはJ-CKD-DB-EX研究のデータクリーニング作業を待っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現在までに35例の症例の登録がなされている。組織標本の作成・尿細胞診の評価もおおむね順調に施行できている。
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今後の研究の推進方策 |
今後も自院での症例登録を継続する。また、すでに構築している多施設共同研究の結果より別の角度からの解析も加える。
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