研究課題/領域番号 |
21K09418
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
佐々木 豪 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (20644941)
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研究分担者 |
加藤 学 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (60626117)
井上 貴博 三重大学, 医学系研究科, 教授 (80511881)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 前立腺癌 / 癌関連線維芽細胞 / 癌抑制 / 線維芽細胞 / 形質転換 |
研究開始時の研究の概要 |
前立腺癌間質を標的とした治療戦略を確立するためには、癌間質=癌促進性CAFsという画一的なものとして捉えるのではなく、CAFsの不均一性=癌促進性CAFsと癌抑制性CAFsの混在として捉える必要がある。そこで癌促進性CAFsを癌抑制性CAFsへ形質転換することができれば、癌細胞の悪性化を阻止し、前立腺癌の進展を制御するという新規治療戦略を構築することができる。樹立した多数症例の前立腺癌CAFsパネルを活用することで、様々な組み合わせによる前立腺癌細胞株とのマウス混合移植モデルが可能である。個々の患者に合わせ、癌間質をターゲットとした治療薬の併用というオーダーメイド医療の確立が期待される。
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研究実績の概要 |
前立腺癌患者の前立腺生検組織から前立腺癌由来線維芽細胞の初代培養を行った。得られた複数の前立腺癌由来線維芽細胞とアンドロゲン感受性前立腺癌細胞(LNCaP)との混合マウス移植モデルを作製した。初代培養で得られた前立腺癌由来線維芽細胞のうち、一部の線維芽細胞において、癌抑制性の性質を示す線維芽細胞を確認することができた。多くのこれまでの研究は癌促進性線維芽細胞(癌関連線維芽細胞:Cancer associated fibroblasts: CAFsと同義)に着目している一方で、今回のわれわれの混合マウス移植モデルにおいて、癌抑制性の性質を示す線維芽細胞の存在を確認することができた。すなわち、癌周囲に存在する前立腺癌患者由来線維芽細胞が、ヒト前立腺癌細胞の癌抑制作用を有する可能性が示唆された。 続いて、癌抑制性線維芽細胞性状を決定する因子の同定を試みた。混合マウス移植モデルに用いた前立腺癌由来線維芽細胞を用い、癌促進性、抑制性に関与しているとされる分子生物学的マーカー(Islr,Tnc, Pin1, Fap, Acta2, Pdgfra, Vim, Calponin)で発現解析し、癌抑制性線維芽細胞に特徴的な遺伝子発現パターンを見出した。 続いて、それらの遺伝子発現パターン(癌抑制性線維芽細胞)を誘導する因子候補(VitaminA, VitaminD)の探索を行った。 本研究から、前立腺癌間質の多様性に着目した、癌抑制性線維芽細胞の存在が示唆され、それらが分子生物学的マーカーを有している可能性が示唆された。
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