研究課題/領域番号 |
21K09428
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
齊藤 源顕 高知大学, 教育研究部医療学系基礎医学部門, 教授 (60273893)
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研究分担者 |
清水 孝洋 高知大学, 教育研究部医療学系基礎医学部門, 准教授 (00363276)
山本 雅樹 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 講師 (20571037)
東 洋一郎 高知大学, 教育研究部医療学系基礎医学部門, 講師 (80380062)
清水 翔吾 高知大学, 教育研究部医療学系基礎医学部門, 助教 (90721853)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 一酸化炭素 / 排尿反射 / 脳 / 膀胱 / ヘムオキシゲナーゼ / GABA / GABA受容体 / 下部尿路機能 / 脳内CO / 中枢神経 / 下部尿路 |
研究開始時の研究の概要 |
一酸化炭素(CO)は一酸化窒素(NO)や硫化水素(H2S)と並んでガス状情報伝達物質として末梢組織から中枢神経系において様々な生理機能を担う。排尿機能に関与する尿道組織におけるNOの平滑筋弛緩作用は以前から知られているが、申請者らは膀胱・前立腺におけるH2Sの平滑筋弛緩作用、さらには脳内NO及びH2Sによる排尿促進及び抑制作用を明らかにしている。一方で、下部尿路・前立腺組織及び脳内のCOが排尿機能制御において果たす役割の詳細は不明である。本研究では、排尿機能制御における脳内及び下部尿路・前立腺組織のCOの生理機能と作用機序の解明である。
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研究成果の概要 |
膀胱瘻に一酸化炭素ドナーを入れる実験から外因性の一酸化炭素投与は膀胱にて排尿反射を抑制させる事がわかった。恒温槽を用いた機能実験から、一酸化炭素は膀胱頂部と膀胱三角部において弛緩作用を有するがその作用は非常に弱いことが判明した。 側脳室に一酸化炭素ドナーを入れる実験から脳内一酸化炭素はGABAAおよびGABAB受容体を介して内因性に排尿反射を抑制することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一酸化炭素は致死性のガスとして知られているが、一方情報伝達物質としても知られている。しかし、その生体内の役割は一酸化窒素や硫化水素に比べてあまり知られていない。本研究で、排尿反射における末梢性および中枢性の一酸化炭素の役割を明らかにした。本研究の成果は排尿障害治療薬開発の基礎資料になるものと考えられる。
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