研究課題/領域番号 |
21K09439
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
|
研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
熊澤 由紀代 秋田大学, 医学部附属病院, 准教授 (70400504)
|
研究分担者 |
藤嶋 明子 秋田大学, 医学部附属病院, 助教 (00866460)
寺田 幸弘 秋田大学, 医学系研究科, 教授 (10260431)
高橋 和政 秋田大学, 医学部附属病院, 技術系スタッフ (60791910)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 胚盤胞 / Naインジケーター / Kインジケーター / Na/K ATPase / サブユニット / 胚発育動態 / 電解質 / 可視化 / ヒト胚培養液 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では電解質インジケーターを使用し、胚発育における細胞内電解質濃度の推移を実際に観察する。また培養液等の培養環境を変えたうえでの電解質挙動を可視化することで、胚のダイナミックな発達挙動と電解質との直接的な関係を明らかにする。 それらの知見を得て、電解質の移動が引き起こす胚の発育における細胞生理学的な知見をまとめ、ヒト体外受精における培養環境向上に向けての情報を発信する。
|
研究成果の概要 |
本研究では、2波長性のインジケーターを用い、インジケーターの分布の均一性に影響されないより精密なNa/Kの動態の観測を試みた。結果として2波長性インジケーターの使用でより客観性をもった電解質動態解析が可能となり当該年度の日本産科婦人科学会等で報告した。現在論文発表に向けて準備を進めている。 また、Na/K移動で重要な役割をするNa/K ATPaseについて、その分子については殆ど知見がない、そこで構成するサブユニットα・βにつきそのアイソフォームについてq-RT-PCRを用いて解析し、論文発表を行い国際誌であるHuman Reproductionに当該年度に掲載された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
保険診療化された生殖補助技術であるがその医療としての効率は向上していない。胚(受精卵)培養は生殖補助技術の基盤であるがそれに使用される培養液は未だ実験的試薬として扱われており、最善の組成に関する情報はすくない。 本研究での知見のような基礎情報が積み重ねられることにより、さらに適した胚培養液が開発されることが期待され、生殖補助技術の効率向上(Time to Pregnancyの短縮)により主として受療する女性のさらなる社会進出、参入がすすむことが期待される。
|