研究課題/領域番号 |
21K09441
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
中田 恵美里 千葉大学, 大学院医学研究院, 助教 (30447289)
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研究分担者 |
生水 真紀夫 千葉大学, 真菌医学研究センター, 特任教授 (30226302)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 妊娠高血圧 / ミネラルコルチコイド / ファルマコゲノミクス / 妊娠高血圧症 |
研究開始時の研究の概要 |
母体のミネラルコルチコイドは胎盤娩出後に速やかに減少するため、胎児・胎盤系で産生されていると推定される。ところが、胎盤にはミネラルコルチコイド合成に必須な21水酸化酵素活性がなく、合成経路は不明である。そこで、我々はミネラルコルチコイドが母体副腎ではなく、胎児肝臓で合成されるという新たな仮説を立てた。胎児肝臓に発現する薬物代謝酵素CYP2C19は21位水酸化に関与する。CYP2C19酵素活性が多型により差を呈すことを利用し、遺伝子多型を用いたファルマコゲノミクスの手法でミネラルコルチコイドの合成経路を証明すると同時に、その生理的、病的意義を明らかにする。
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研究実績の概要 |
妊娠高血圧症(HDP Hypertensive Disorders of Pregnancy)は妊娠中に高血圧を認める病態である。妊娠高血圧症の中で、高血圧に加え蛋白尿を伴うか、蛋白尿を認めなくても腎障害・肝機能障害・神経障害・血液凝固障害などの臓器障害を認める、または胎盤機能不全や胎児発育不全を合併したものは妊娠高血圧腎症と診断される。妊娠高血圧腎症は母児の予後に寄与する疾患として重要であり、新たな研究が必要とされている。 ミネラルコルチコイドは非妊時に比し数倍に増加し、循環血漿量を増加させることで、胎盤血流維持に関与する。デオキシコルチコステロンはミネラルコルチコイドであり、母体にナトリウム貯留と循環血漿量の増加をもたらす。 倫理審査委員会で承認を得たのち、妊娠高血圧症合併妊婦から同意を得て、genomic DNAを収集した。薬物代謝酵素であるCYP2C19の遺伝子多型と野生型を比較したところ、妊娠高血圧症妊婦においてCYP2C19の機能低下型アリルは妊娠高血圧腎症と関連する一方で、慢性高血圧及び腎症を伴わない妊娠高血圧とは関連しなかった。さらにCYP2C19機能低下型アリルは野生型アリルに比べデオキシコルチコステロン/プロゲステロン比が低値であった。これより、妊娠中ミネラルコルチコイドが循環血漿量と胎盤血流を増加維持することで血圧制御を行うところ、妊娠高血圧腎症においてはそのシステムが破綻している可能性が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
概ね順調に進行している
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今後の研究の推進方策 |
さらに解析を追加し、学会への報告を検討中である。
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