研究課題/領域番号 |
21K09446
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
堀江 昭史 京都大学, 医学研究科, 講師 (30535836)
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研究分担者 |
藤原 浩 金沢大学, 医学系, 教授 (30252456)
奥宮 明日香 京都大学, 医学研究科, 助教 (70893791)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | PBMC / 難治性着床不全 / *PBMC / PBMC療法 / 難治性着床障害 / 子宮内膜 / 着床不全マウスモデル |
研究開始時の研究の概要 |
難治性着床障害については、その原因は不明であるものの現在、PBMC治療が適用されている。画期的な治療方法ではあるが、施設基準が厳格化され、本邦では当院のみで本治療を実施している。本研究の目的は、胚着床率向上に関与するPBMC(末梢血単核細胞)から分泌される責任分子を解明し、その作用機序を明らかにすることである。PBMC作用メカニズムの解明は、先進医療、更には一般不妊治療への応用に繋がる基礎知見の構築を可能にする。
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研究成果の概要 |
着床不全(IF)モデルマウスを用いて、PBMC投与により誘発される着床期子宮内膜の変化と、hCGの有無による本治療の効果の違いを検討した。妊娠初期の妊娠率、着床部位の数と大きさを計測し、さらに着床直前の子宮を採取し、RNA-seqで解析した。結果として妊娠率、着床部位数、正常サイズの着床部位数は、IFモデルで有意に減少し、培地、PBMC、PBMC-hCG群では改善した。RNA-seqデータから、PBMC投与は子宮内膜の調節異常遺伝子であるエストロゲン活性化遺伝子の過剰発現を改善した。加えてPBMC投与は局所グルココルチコイド受容体発現を増加させ、炎症関連遺伝子の発現を抑制した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回検討した変化はPBMC-hCG群でより顕著であり、妊娠転帰と一致していた。胚着床前のPBMCの子宮内投与は、IFマウスモデルにおいて胚着床を促進し、hCGは妊娠転帰を促進した。本研究における結果によりPBMCによる子宮内膜に対する作用機序を解明する一助となった。今後PBMCがhCGによりどのように変化して、着床効果を示すかの検証を行っていく予定である。
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