研究課題/領域番号 |
21K09451
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
城崎 幸介 山口大学, 大学院医学系研究科, 助教 (80721323)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 子宮体がん / T細胞 / 子宮内膜 / CD3 / 免疫染色 / リンパ球 / 子宮 / PD-L1 / 免疫チェックポイント |
研究開始時の研究の概要 |
腸管などに常在するIELの機能は、感染防御の他にがん形成への関与が指摘されているが、促進的に機能するのか、抑制的に機能するのか議論が分かれている。近年、子宮内膜にも細菌叢の存在が確認されており、そこにはIELが存在することが推測される。子宮においてもIELは、がんの形成に関与している可能性があるが、子宮内膜IELについては、機能ばかりでなく、存在するサブセットさえも未解明のままである。本研究では、免疫チェックポイント分子を発現する子宮内膜IELのサブセットを明らかにし、子宮体がん形成におけるIELの役割を免疫チェックポイント分子との関係を検討することで明らかにする。
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研究成果の概要 |
IEL (Intraepithelial Lymphocytes) は腸管や鼻腔などの粘膜組織上皮に常駐し、細菌などの異物から生体を防御しているリンパ球である。腸管に存在するIELは、感染防御ばかりでなく、がんの発生・形成や代謝にも関与する可能性があることが分かっている。今回は免疫組織化学染色法(DAB染色および蛍光色素染色)によってマウス子宮内膜に存在するIELを検出した。その結果、子宮内膜上皮近傍においてCD3,CD4免疫陽性反応を検出した。今後はこれらの細胞がIELマーカーであるCD103を発現しているのか検討する必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本邦において子宮がんは、毎年約28,000人が新たに診断され、6,000人以上が死亡している。そのうち子宮体がん (子宮内膜がん) による死亡は40%近くに上り、対策が必要な疾患のひとつである。現在子宮体がんに対する免疫療法はT細胞の活性化を目的として、化学療法後に増悪した切除不能な進行・再発した患者さんへ抗PD-1抗体であるペムブロリズマブを投与することが承認を受けている。本研究の結果により、子宮内膜上皮に常在するCD3陽性細胞の知見が得られ、新たな免疫治療法の研究と開発に貢献できることが期待される。
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