研究課題/領域番号 |
21K09457
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
池田 仁惠 東海大学, 医学部, 准教授 (20365993)
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研究分担者 |
三上 幹男 東海大学, 医学部, 教授 (30190606)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 卵巣癌 / 子宮内膜症 / 卵巣内膜症性嚢胞 / 卵巣明細胞腺癌 / 血清腫瘍マーカー / 糖ペプチド / 網羅的血清糖ペプチドスペクトラ解析(CSGSA) |
研究開始時の研究の概要 |
卵巣癌は発見時に進行癌であることが多く予後不良である。しかしながら、卵巣癌を早期発見できる腫瘍マーカーは未だに同定されていない。研究代表者らは、単一腫瘍マーカーという概念から一歩前進し、網羅的血清糖ペプチドスペクトラ解析 (CSGSA)を開発した。CSGSAは、血液より糖蛋白を抽出、糖ペプチドとして液体クロマトグラフィー/質量分析(LC/MS)に投入し、得た2次元データから再現性のある約2000ピークを抽出し、そのすべてのピークデータを患者間で比較して単一腫瘍マーカーの同定を目指すものである。本研究では、我々がCSGSAで同定した新規の卵巣癌マーカーの簡易測定キットの開発を目指す。
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研究成果の概要 |
本邦では子宮内膜症(EM)の増加に伴い、EMが前癌病変の卵巣明細胞癌(CCC)が増加傾向にある。EMの経過観察にてCCC鑑別は最重要である。我々はEMとCCCを卵巣癌マーカーCA125よりも有意に判別するFS-C4BP(特許取得)を同定し測定キットを完成した。さらに新規に同定されたWFA反応性セルロプラスミン(Anal Chem. PMID: 35044763)の測定キットについても検討を開始した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
EMは若年発症が多く挙児希望が多いために、妊孕性温存療法で長期間経過観察していくことが多い。経過観察は、画像診断とCA125で行なわれるが、CCC早期検出にまで至っていない。この状況で、CA125よりも有用性が認められるFS-C4BPの測定を行い、今後WFA-CPの測定も開始する。今後、この二つのマーカーを用いてEMのCCCへの移行の早期発見の可能性を期待しうる。
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