配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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研究実績の概要 |
FS-C4BPの簡易測定キット作成には解決困難な問題点があったことから、我々が開発にたずさったWisteria floribunda Agglutinin-Reactive Ceruloplasmin(WFA-CP;Sensitive New Assay System for Serum Wisteria floribunda Agglutinin-Reactive Ceruloplasmin That Distinguishes Ovarian Clear Cell Carcinoma from Endometrioma. Anal Chem. . 2022 Feb 8;94(5):2476-2484. PMID: 35044763)を用いての検討を開始した。WFA-CPは子宮内膜性嚢胞と卵巣明細胞癌をCA125よりも明確に判別することが分かっている。WFA-CPの測定系発は問題点を解決して最終段階であることを受けて、WFA-CPの有用性を検討するための前段階の研究として、FS-C4BP index、CA125、HE4、CA724、TFPI2の既存血清糖蛋白マーカーの子宮内膜性嚢胞と卵巣明細胞の判別能の検討を行なった。CA125、HE4、CA724、TFPI、FS-C4BP indexのI期明細胞癌と内膜症性嚢胞との判別AUCは 0.55,0.54, 0.66, 0.75, 0.61で、II―IV期明細胞癌と内膜症性嚢胞では、0.65,0.71, 0.74, 0.84, 0.78であった。TFPI2は2021年4月に、CA125, CA19-9, HE4などと組みわせることで、卵巣悪性腫瘍をより的確に検出する、卵巣癌の組織型鑑別能(明細胞癌の判別)を有しているとの理由により保険適用となっているが、WFA-CP測定系完成後には、WFA-CP, TFPI2, FS-C4BP indexの診断性能の比較検討を、上記結果を得たのと同一血液試料を用いて行う。
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