研究課題/領域番号 |
21K09472
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
中山 健太郎 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 准教授 (70346401)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 子宮体癌 / 脱分化癌 / オルガノイド / 子宮内膜癌 |
研究開始時の研究の概要 |
子宮脱分化型類内膜癌(DDEC)はGrade 1, 2の高分化型類内膜癌と未分化癌が混在する腫瘍でGrade 3の類内膜癌よりも予後不良とされる。そのため、新たな治療戦略の開発が急務である。 本研究では、DDECの高分化癌部分、未分化癌部分でそれぞれ網羅的遺伝子解析を行い、DDECの発生、進展の各段階に関わる遺伝子異常の特徴を明らかにする。さらにDDECのオルガノイドモデルを作成し、オルガノイドのマウス移植モデルと併用することで、DDECのGenotype-matched therapyを含めた新規治療法を探索する。
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研究実績の概要 |
17例の脱分化癌症例を解析したところ、3例(18%)がまたMSI-Hを呈しており、脱分化部分では9例(53%)がPD-L1を発現し、CD-8陽性のtumor-infiltrating lymphocyteの存在と有意に相関していた(p=0.026)。一方、高分化部分ではPD-L1を認めなかった。またミスマッチ修復欠損(MMRd: MMR deficiency)はPD-L1発現と有意に関連しており(p=0.026)、脱分化癌、中でも脱分化部分は免疫チェックポイント阻害薬の良いターゲットになり得ることが示唆された。 また、脱分化癌18例とG1/G2類内膜癌273例、G3類内膜癌41例、癌肉腫34例、その他の組織型の子宮体癌49例(漿液性癌30例、明細胞癌10例、粘液性癌8例、扁平上皮癌1例)における無増悪生存期間(PFS: Progression-Free Survival)と全生存期間(OS)を解析したところ、脱分化癌の10年PFSは40%程度、10年OSは30%程度であり、G1/G2類内膜癌、G3類内膜癌、その他の組織型と比較して有意に予後不良であった(未unpublished data、投稿準備中)。また癌肉腫と比較しても有意差はないものの、予後不良な傾向を示した。 さらに、子宮体部脱分化癌3症例で高分化癌部分と脱分化癌部分の全エクソン解析の結果、脱分化癌の部分で高度に遺伝子変異が蓄積しており、免疫チェックポイント阻害剤が有効である可能性が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究は概ね順調に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
脱分化癌部分の全エクソン解析の結果、脱分化癌の部分で高度に遺伝子変異が蓄積しており、免疫チェックポイント阻害剤が有効である可能性が示唆された。このデータを基に論文化を進めている。
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