研究課題/領域番号 |
21K09473
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
経塚 標 福島県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (00644113)
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研究分担者 |
山口 明子 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (00457764)
安田 俊 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (50566817)
藤森 敬也 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (80285030)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
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キーワード | 妊娠高血圧症候群 / メタボローム解析 / バイオマーカー / プレコンセプションケア / 予防医療 |
研究開始時の研究の概要 |
妊娠高血圧症候群(HDP)は母児ともに重篤な合併症を引き起こすため、早期発見し早期治療介入することが望まれるが、発症メカニズムまたは発症の予測は困難とされている。本研究は最終的に早発型HDP、遅発型HDPを発症した妊婦に対し、妊娠初期、中期血清の代謝産物の網羅的解析を行うことで、HDPの病態解明または発症予知となるバイオマーカーの探索を行うことを目的とする。本研究により病態の解明や、確認されたバイオマーカーにより、早期予測することが可能となれば、より早い段階で予防を含めた治療戦略をたてることが可能となる。したがって本研究は新たな観点から周産期医学の発展に寄与するものと思われる。
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研究成果の概要 |
本研究は最終的にLo-PEを発症した妊婦に対し、妊娠初期清の代謝産物の網羅的解析を行うことで、HDPの病態解明となるバイオマーカーの探索を行うことを目的とした。本研究は、、Lo-PEの患者12名と、正常経過となった対照群12名を対象とした。妊娠初期の母体血清サンプルに対して、キャピラリー電気泳動-質量分析法に基づく代謝産物の定量分析が行われ、合計183種類の代謝物が同定された。Lo-PE患者の妊娠初期血清におけるグルコサミンのピーク面積は、対照群に比べて有意に高く、Lo-PE患者の血清におけるセロトニンのピーク面積は有意に減少した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Lo-PEの発症には様々な環境要因の関与が示唆されているが、正確なメカニズムは未解明である。今回の研究成果を介して妊娠初期の栄養摂取と、妊娠前の食生活や精神的健康を反映するセロトニン状態がLo-PE発症に関与している可能性があり、Lo-PE発症予防には、妊娠前の食事状態や精神健康状態を管理するプレコンセプションケアが重要となる可能性がある。
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